ロイヤルコアとは、コルセット風の身頃やボリューム袖、長く広がるスカートに、ベルベット、サテン、金色の装飾、宝石色を重ね、王侯貴族の正装を幻想的に再解釈するファッションスタイルのことです。
王室の豪華さを現代の服へ置き換える

ロイヤルコアは、ヨーロッパの王室、宮廷、城館、戴冠式、肖像画などを連想させる服装や小物を、現代のファッションとして組み立てるスタイルです。
クラウン、ティアラ、宝石、マントだけを身につけるのではなく、肩や袖へ量感を持たせたトップス、ウエストを整える身頃、床や足首へ向かって広がるスカート、光沢や織り柄のある素材を組み合わせます。
色は、ロイヤルブルー、エメラルドグリーン、ボルドー、深い紫などの宝石色が中心です。白、アイボリー、淡いブルー、ピンクなどを使う場合もありますが、金糸、パール、ブローチ、刺繍などを加え、日常的な淡色コーデとは異なる格式を表します。
ロイヤルコアの核となるのは、単なる可愛らしさではなく、「人前へ公式に姿を現す人物」のような存在感です。プリンセスドレスの甘さだけでなく、肩、胸元、ウエスト、裾を明確に整え、服が着用者の地位や威厳を示すように構成します。
一方、実在した王族の衣装を正確に復元する必要はありません。ルネサンス、バロック、ロココ、摂政時代、ヴィクトリア朝など、異なる時代の意匠が一つの服装へ混ざる場合もあります。歴史的な正確さより、王室を思わせる豪華さと統一された世界観が優先されます。
歴史服ではなくインターネットで生まれた幻想系スタイル
ロイヤルコアは、特定の歴史時代に実在した服装の名称ではありません。「王室」を意味するRoyalと、特定の美意識を表す接尾語のcoreを組み合わせた、2020年代のインターネット発の名称です。
狭い意味では、コルセット、ドレス、オペラグローブ、ティアラなどをそろえ、宮廷衣装に近い華やかな全身を作るスタイルを指します。撮影、舞踏会風イベント、テーマパーク、舞台的な装いなど、非日常の場面と結びつきやすい方向です。
広い意味では、パフスリーブブラウス、ジャカードスカート、パールアクセサリーなどを部分的に使い、普段着へ王室風の雰囲気を加えた服装も含まれます。
ロイヤルコアという名称は英語圏のSNSでも使われますが、厳密な服装規則があるわけではありません。ファッションだけでなく、城、シャンデリア、肖像画、銀食器、燭台、庭園などを含む生活イメージとして扱われることもあります。
見分ける基準は、王冠の有無ではありません。ボリュームのあるシルエット、重厚または光沢のある素材、宝石色、金銀の装飾、儀礼的な小物が連動し、宮廷や王室の空間を連想させることが重要です。
外出着より「儀礼服」のイメージを参照する
ロイヤルコアが参照する王室衣装は、日常生活で着られた簡素な服より、肖像画、宮廷行事、舞踏会、結婚式、戴冠式などで見られる儀礼的な装いです。
そのため、実用性や動きやすさを中心にするのではなく、正面から見たときの肩幅、ウエスト、スカートの広がり、宝飾品の位置などを重視します。
襟元には、スクエアネック、ハイネック、大きなフリルカラーなどが使われます。袖は、肩を丸く膨らませるパフスリーブ、肘から広がるベルスリーブ、手首へ向かって細くなる長袖などが中心です。
スカートは、腰から大きく広がる形、後方へ量を集める形、床へ長く落ちる形などがあります。短い丈を使う場合も、身頃の構築性や袖の量感を残し、一般的なミニワンピースとの差を示します。
ロイヤルコアは、王族の私服をまねる「ロイヤルファッション」とも異なります。現代の王室女性が着るコートドレス、パンプス、小型ハットなどを再現するより、歴史上の宮廷を幻想化した服装へ重点を置きます。
2020年代に王室幻想が広がった背景
SNSのaesthetic文化から生まれた名称
2010年代後半から2020年代にかけて、Cottagecore、Dark Academia、Fairycoreなど、服、場所、物語、生活像を一つの世界観としてまとめるインターネット上のaesthetic文化が広がりました。
ロイヤルコアもこの流れに位置し、城、王冠、宮廷ドレス、肖像画などを集めた画像や動画を通じて認識されるようになりました。
初期には、特定のブランドやコレクションを指す言葉というより、Pinterest、Tumblr、TikTokなどで共有されるムードボード的な分類として使われました。服装だけでなく、宮殿の内装、食器、音楽、メイク、所作まで含めて「王族のように暮らす」幻想を作ることが特徴です。
2020年以降に強まった日常からの逃避
2020年前後には、自宅で過ごす時間が増えたことを背景に、田園生活を幻想化するコテージコアや、歴史的なドレスを着るプリンセスコアなどがSNSで注目されました。
ロイヤルコアは、自然で素朴な生活へ向かうコテージコアより、宮廷、豪華な装飾、格式ある服へ関心を向けます。部屋着や簡素な日常服が続く状況に対し、コルセット、長い手袋、装飾的なドレスを着ること自体が非日常的な自己表現になりました。
2021年には、ロイヤルコアがコテージコアをより豪華でマキシマルな方向へ発展させた傾向として紹介され、コルセット、装飾的なヘッドピース、長い手袋などが代表的な要素として挙げられました。
『ブリジャートン家』が広げた宮廷風ファッション
2020年12月に配信が始まったドラマ『ブリジャートン家』は、摂政時代の上流社会を舞台にしながら、鮮やかな色、現代的な生地、豪華な装飾を使った幻想的な衣装を提示しました。
作品の衣装は、歴史服を厳密に再現するより、登場人物の家柄や性格が色柄から分かるように演出されています。エンパイアラインのドレス、長い手袋、宝石、刺繍などがSNSで注目され、Regencycoreという関連名称も広がりました。
Vogue Businessも、同作がTikTok上でRegencycoreの流行を生み、歴史衣装風の華やかな服への関心を高めたと報じています。
ロイヤルコアは摂政時代だけを対象としませんが、『ブリジャートン家』が示した色鮮やかで現代的な宮廷世界は、スタイルを一般に広める大きなきっかけになりました。
2021年から2022年頃に迎えた最盛期
ロイヤルコアが独立したインターネット美学として最も注目されたのは、2021年から2022年頃です。
TikTokやInstagramでは、ボリューム袖のドレス、コルセット、ティアラ、ロンググローブなどを着用した動画が増え、Princesscore、Regencycoreと並ぶ幻想系スタイルとして紹介されました。
Selkieのパフドレスなど、オーガンジーやチュールを大量に使った服も、ロイヤルコアやプリンセスコアのイメージと結びつきました。同ブランドのドレスが注目された背景には、非日常的な服を自分のために着ることや、閉塞感から離れるための幻想性があったと分析されています。
この時期のロイヤルコアは、歴史衣装の忠実さより、写真や短い動画の中で一目で王室を連想できる服装が中心でした。
その後は複数の幻想系テイストへ分散
2020年代半ば以降は、ロイヤルコアという一つの名称だけで流行をまとめる状況は弱まりました。
摂政時代に焦点を絞る場合はリージェンシーコア、少女的な姫の幻想を強める場合はプリンセスコア、ピンクの人形的な華やかさを中心にする場合はバービーコアなど、より具体的な名称が使われています。
一方、コルセット、パフスリーブ、オペラグローブ、宝石色、ジャカードなどの要素は、舞台的なドレス、パーティーファッション、ロマンティック系の服へ残っています。
ロイヤルコアは完全に消えた名称ではありませんが、最盛期のような一つの急速なSNSトレンドというより、幻想的で格式ある装いを説明する選択肢の一つとして定着しています。
近いテイストとの違いとつながり

プリンセスコアは、ティアラ、リボン、フリル、チュール、淡い色などを使い、童話やアニメに登場する姫のような可愛らしさを表すスタイルです。宮殿、ドレス、宝石などの王室的なモチーフを使う点で、ロイヤルコアと強く重なります。
違いは、服装が示す立場と華やかさの方向です。プリンセスコアでは、ピンク、白、サックスなどを中心に、若々しさ、無垢さ、甘さを強く見せます。ロイヤルコアでは、深い宝石色、ベルベット、金刺繍、マントなどを使い、姫だけでなく女王、国王、宮廷人を思わせる威厳まで含みます。少女的な夢を中心にするか、王室全体の格式を表すかが違いです。

リージェンシーコアは、19世紀初頭のイギリス摂政時代を参照し、胸下で切り替えたエンパイアドレス、短いパフスリーブ、オペラグローブなどを取り入れるスタイルです。宮廷や上流社会への憧れを背景に持つため、ロイヤルコアと近い関係にあります。
ロイヤルコアは、ルネサンス、バロック、ロココ、ヴィクトリア朝など、複数の歴史時代を自由に混ぜられます。リージェンシーコアでは、胸下切り替え、縦へ落ちる薄いドレス、淡色など、摂政時代を特定できる形が中心です。王室の豪華さを広く幻想化するのがロイヤルコア、参照年代を摂政時代へ絞るのがリージェンシーコアです。

バービーコアは、鮮やかなピンクを主役に、身体へ沿う服、ミニ丈、厚底靴、光沢素材などを組み合わせ、人形的で華やかな人物像を表すスタイルです。日常より強い装飾を使い、着用者を特別な存在として見せる点はロイヤルコアと共通します。
バービーコアでは、プラスチック感のある小物、ネオンピンク、現代的なタイトシルエットなどを使い、ポップで人工的な世界観を作ります。ロイヤルコアは、ベルベット、サテン、ジャカードなどにより、宮殿や歴史的な儀礼を連想させます。現代の人形世界を表すか、歴史上の王室幻想を表すかが違いです。

オールドハリウッドは、1930年代から1950年代の映画女優を思わせるサテンドレス、ファー、赤いリップ、波状のヘアスタイルなどを使うスタイルです。光沢のある素材、宝石、長いドレスによって豪華さを表す点では、ロイヤルコアと近く見えます。
オールドハリウッドでは、身体の曲線、デコルテ、映画照明に映える艶を中心にし、現代的なスターの色気を表します。ロイヤルコアでは、胸元を覆う襟、ボリューム袖、コルセット風の構造なども使い、身体の色気より地位や儀礼性を強調できます。銀幕のスターを目指すか、宮廷の王族を目指すかが境界です。

グラマラスファッションは、身体へ沿う服、深い胸元、光沢、ビジュー、ハイヒールなどを使い、華やかな女性らしさを強く見せるスタイルです。豪華な素材や宝飾品を使う点はロイヤルコアと共通します。
グラマラスファッションでは、タイトドレスやスリットによって身体の曲線を見せ、現代のパーティーや夜の社交場へ適した華やかさを作ります。ロイヤルコアは、広いスカート、マント、長い袖などで身体を覆い、豪華さを身分や儀礼へ結びつけます。身体そのものを主役にするか、服の構造と王室的な象徴を主役にするかが異なります。

ドーリーファッションは、丸い襟、パフスリーブ、フレアスカート、リボンなどを使い、人形のような可愛らしさを表すスタイルです。整った髪、作り込まれた服、日常から離れた人物像は、ロイヤルコアと重なります。
ドーリーファッションでは、スカート丈が短い場合も多く、丸み、幼さ、左右対称な可愛らしさが中心です。ロイヤルコアは、床へ届くスカート、宝石色、金刺繍、マントなどによって、人物を大きく堂々と見せます。人形の小さく整った姿を表すか、王族の権威と壮大さを表すかが違いです。

スウィートフェミニンは、淡いピンク、白、花柄、柔らかなブラウスなどを使い、日常生活へ取り入れやすい甘さを表すスタイルです。パフスリーブ、フレアスカート、パールなどは、淡色のロイヤルコアにも使われます。
スウィートフェミニンでは、通勤、買い物、デートなどに使える軽い服を中心にし、宮廷的な装飾や長いドレスを必要としません。ロイヤルコアは、同じ淡色でも、コルセット風の切り替え、刺繍、オペラグローブなどを加え、非日常的な格式を強めます。親しみやすい甘さか、王室を思わせる壮麗さかが境界です。

フレンチガーリーは、ブラウス、リボン、ミニスカート、ツイード、小型バッグなどを組み合わせ、フランス風の上品さへ可愛らしさを加えるスタイルです。パール、クラシカルな襟、端正な配色は、日常向けのロイヤルコアと重なる場合があります。
フレンチガーリーでは、黒、白、ピンクなどを使い、街で着やすい短い丈と小さな装飾へ整えます。ロイヤルコアでは、宝石色、長い丈、ボリューム袖などで空間を大きく使い、宮廷的な存在感を作ります。都会的な可愛らしさへ収めるか、王室の幻想へ踏み込むかが違いです。
王室の格式を伝える服・素材・装飾
上半身を大きく見せる袖と襟
肩を丸く膨らませるパフスリーブ、肘から広がるベルスリーブ、手首まで量感を残すビショップスリーブなどが使われます。
袖へ量感を置くことで、正面から見たときの上半身が大きくなり、着用者に威厳が生まれます。襟にはハイネック、大きなフリル、スクエアネックなどを使い、顔まわりを額縁のように囲みます。
袖と襟を両方大きくする場合は、胸元の装飾を一か所へまとめます。フリル、リボン、宝石を同じ強さで重ねるより、顔、肩、胸のどこへ視線を集めるかを明確にします。
ウエストを整える身頃とコルセット風構造
切り替え線、ボーン、編み上げ、幅の広いベルトなどによって、胸から腰へ続く身頃を構築的に整えます。
歴史的なコルセットを下着として再現する必要はなく、服の外側へ編み上げを見せる方法も使われます。ウエストを細く見せるだけでなく、上半身の袖と下半身のスカートをつなぐ中央部分として機能します。
身頃を硬く見せる場合は、スカートへドレープやチュールを使い、上半身と下半身の素材感を変えると、全身が鎧のように固くなりません。
裾へ向かって広がる長いスカート
フレア、プリーツ、ギャザー、パニエなどによって、腰から裾へ布量を増やします。ロイヤルコアでは、歩くたびに裾が動き、人物の周囲へ空間が生まれることが重要です。
床丈のドレスだけでなく、足首丈、ミディ丈、ミニ丈も使えます。ただし、丈を短くするほど、袖、身頃、素材のいずれかで王室的な特徴を補う必要があります。
ミニ丈のチュールドレスにティアラだけを合わせると、プリンセスコアへ寄りやすくなります。ロイヤルコアでは、深い色、刺繍、長い手袋などを加え、甘さだけでなく格式を残します。
ベルベット・サテン・ジャカードの重み
ベルベット、サテン、シルク調の生地、ジャカード、ブロケード、レースなどが使われます。光を吸収するベルベットと、光を反射するサテンを重ねることで、単色でも奥行きが生まれます。
ジャカードやブロケードには、植物、蔦、紋章、ダマスク風の模様を使います。柄を広いドレス面へ使う場合は、アクセサリーを減らし、生地そのものを装飾として見せます。
軽いコットンやチュールを使う場合も、金糸、刺繍、レースを加え、日常的なワンピースより密度のある表面へ整えます。
宝石色と金を中心にした配色
ロイヤルブルー、エメラルドグリーン、ルビーを思わせる赤、アメジストの紫など、宝石を連想させる深い色が中心です。
金、シャンパン、アイボリーを装飾色として加えると、宮廷的な華やかさが生まれます。銀を使う場合は、ネイビー、白、淡いブルーと組み合わせ、冷たく清潔な王室像へまとめます。
一着の中へ多くの宝石色を入れるより、主役色を一色決め、金または銀を補助色にします。複数の原色を同じ面積で使うと、王室の格式より舞台衣装の派手さが前に出やすくなります。
地位を象徴する小物と宝飾品
ティアラ、クラウン、カメオ、パール、ブローチ、シグネットリング、オペラグローブ、小型バッグなどを使います。
マントやケープを加えると、肩から背中へ布が流れ、正面だけでなく後ろ姿にも威厳が生まれます。長い手袋は、ノースリーブや短い袖のドレスへ儀礼的な印象を加えます。
王冠を使わなくても、大きなブローチ、装飾的な襟、パールの重ね付けによって王室らしさを表せます。象徴的な小物を一つ選び、服の装飾と競わせないことが重要です。
王族像の違いを表す代表的な着こなし
エメラルドベルベットの女王風ドレス
深いエメラルドグリーンのベルベットドレスを主役にします。身頃はスクエアネックとし、ウエストへ切り替えを入れ、スカートは足首から床近くまで広げます。
袖は肩を膨らませ、手首へ向かって細くなる形にします。胸元へ金色のブローチ、耳元へパールまたはエメラルド調のイヤリングを加えます。
足元は黒または金の低いパンプス、バッグは小型の金具付きクラッチとします。深い色、重い素材、長い丈によって、可愛らしい姫より威厳のある女王像を表す着こなしです。
アイボリーと金の戴冠式風スタイル
アイボリーのハイネックブラウスに、金糸の植物柄を織り込んだジャカードスカートを合わせます。ブラウスには肩から袖へ量感を持たせ、胸元へ細かなピンタックを入れます。
スカートはハイウエストで切り替え、腰から裾へ広がるマキシ丈とします。細い金色のベルト、パールネックレス、生成りのオペラグローブを加えます。
白と金を中心にすることで、宝石色の重厚さとは異なる、式典や戴冠式を思わせる清潔な格式が生まれます。
ロイヤルブルーのマント付きドレス
ロイヤルブルーのサテンワンピースに、同色または濃紺の短いマントを重ねます。ワンピースはウエストを身体へ沿わせ、裾へ向かって緩やかに広げます。
マントは肩へ金色の留め具を置き、背面へ流れる丈とします。足元はネイビーのパンプス、手元にはシグネットリングや装飾的なブレスレットを加えます。
ティアラを使わなくても、王室色、マント、金具の組み合わせによって、公式行事へ向かう人物のようなロイヤルコアになります。
ボルドーのコルセットとブラウス
アイボリーのボリューム袖ブラウスへ、ボルドーのコルセット風ビスチェを重ねます。ボトムスには、黒または同系色のジャカードロングスカートを合わせます。
ブラウスの襟は高くせず、デコルテに細いパールを置きます。足元はスクエアトゥの編み上げブーツ、小物は小型のベルベットバッグとします。
ドレス一着を使わず、ブラウス、ビスチェ、スカートを組み合わせることで、日常服へ置き換えやすいロイヤルコアを表せます。
王冠だけではロイヤルコアにならない
一般的なワンピースへティアラを加えただけでは、誕生日用の装い、舞台衣装、仮装に見える場合があります。
ロイヤルコアとして成立させるには、袖、身頃、丈、素材、配色のうち複数が、王室や宮廷を連想させる方向へそろっている必要があります。
また、フリルとピンクを大量に使うと、プリンセスコアやドーリーファッションへ近づきます。ロイヤルコアでは、深い色、金属装飾、重い素材、長い丈などを加え、可愛らしさだけではない威厳を残します。
反対に、ベルベット、宝石、金刺繍をすべて重ねると、服の構造が見えにくくなることがあります。装飾は胸元、ウエスト、袖口、頭部のいずれかへ集中させ、全身に同じ密度で散らしません。
歴史上の特定の王族を再現する場合は、ロイヤルコアより歴史衣装やコスチュームとしての性格が強くなります。ロイヤルコアは実在の人物へ似せることではなく、王室という概念を服装へ置き換えるスタイルです。
現在は大規模な流行より幻想系の選択肢として残る
ロイヤルコアは、2020年代に登場した比較的新しい名称であり、現在もインターネット上で意味が通じるファッションスタイルです。
最盛期は2021年から2022年頃ですが、流行が終わって完全に使われなくなったわけではありません。王室、宮廷、歴史ドラマを思わせる服装をまとめる名称として、SNS、撮影、イベント、ドレスファッションなどで使われています。
一方、日常のファッション市場では、ロイヤルコアという名称より、パフスリーブドレス、コルセットトップス、ジャカードスカートなど、アイテム単位で販売されることが多くあります。
服装の方向も細分化しています。摂政時代風ならリージェンシーコア、甘い姫風ならプリンセスコア、現代的なピンクならバービーコアというように、より具体的な名称へ分かれています。
そのため、現在のロイヤルコアは、常に新しい流行の中心にあるというより、複数の歴史時代や王室的な装飾を横断できる広い幻想系スタイルとして位置づけられます。
名称が使われる場面は限定的でも、宝石色、コルセット風の身頃、ボリューム袖、オペラグローブなどの要素は、パーティードレス、舞台的なファッション、ロマンティック系の服へ残っています。
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