ブロケットコアとは、スポーツユニフォームの無骨さにリボンやスカートなどの甘い要素を組み合わせるファッションスタイルのことです。
スポーティーとガーリーが交差する新感覚スタイル

ブロケットコアは、サッカーシャツやトラックジャケットなどのスポーツウェアに、リボン、レース、プリーツスカート、バレエシューズといったガーリーなアイテムを組み合わせるスタイルです。男性的でラフなブロークコアと、甘く装飾的なコケットを掛け合わせた、意外性のあるコーディネートを特徴とします。
ユニフォームを観戦着のようにまとめるのではなく、あえて正反対のフェミニンな服と合わせる遊び心が魅力です。古着、スポーツ、ガーリーを自由に混ぜられるため、SNSで自分らしい着こなしを発信する10代から30代を中心に支持されています。街歩き、ライブ、フェス、スポーツ観戦など、カジュアルなシーンと相性のよいテイストです。
二つのマイクロトレンドが重なった背景
2021年末〜2022年|ブロークコアがSNSで広がる
ブロケットコアの土台となったブロークコアは、サッカーシャツ、ブーツカットデニム、adidasのSambaなどを合わせた英国男性風のスタイルです。
アメリカのTikTokクリエイターであるブランドン・ハントリーが、2021年末頃に「ブロークコア」という名称を使い始め、2022年にSNS上で急速に広まりました。ただし、その服装自体は新しく生まれたものではなく、英国のサッカー観戦文化や1990年代のスポーツファッションを現代的に再解釈したものです。
2022年|コケットの甘い装飾も一大トレンドに
同時期には、リボン、レース、パール、淡い色、バレエシューズなどを使ったコケットもTikTokを中心に注目されました。
ブロークコアとコケットは、無骨なスポーツウェアと繊細なガーリーファッションという正反対の性質を持っています。この対照的な二つのスタイルが、SNS上の自由なミックスコーディネートによって結びついていきました。
2022年後半〜2023年|「ブロケット」という名称が定着
「ブロケット」は、男性や若者を指す英国の俗語「bloke」と、甘く小悪魔的な装いを表す「coquette」を組み合わせた言葉です。
ファッションやカルチャーを扱うポッドキャスト「Nymphet Alumni」のアレクシ・アラリオが、2022年10月頃にこの言葉を考案したと説明しています。2022年のサッカーワールドカップによってユニフォームへの関心が高まったことも、トレンドが広がる背景となりました。
2023年以降|女性らしさを自由に混ぜるスタイルへ
2023年には、サッカーシャツにミニスカート、リボン、ロングソックス、バレエシューズなどを合わせる着こなしがTikTokやInstagramで増加しました。
単にスポーツウェアを女性向けに細身にするのではなく、オーバーサイズのユニフォームと繊細なアイテムをあえて対立させることが特徴です。現在はサッカーだけでなく、ラグビー、バスケットボール、テニスなど、さまざまなスポーツウェアを使うスタイルへ広がっています。
ブロケットコアにつながる派生・関連スタイル

サッカーシャツやデニム、薄底スニーカーを使う英国男性風のスタイルで、ブロケットコアの親テイストにあたります。

リボン、レース、パールなどで甘さと小悪魔的なムードを表現し、ブロケットコアのガーリーな要素を支えています。

サッカーやバスケットボールなどのゲームシャツを、通常のカジュアルウェアに取り入れるスタイルです。

スポーツウェアと異なるジャンルの服を組み合わせる幅広いスタイルで、ブロケットコアよりも甘さを限定しません。

動きやすいスポーツアイテムを日常着として自然に取り入れ、親しみやすくまとめます。

ポロシャツ、プリーツスカート、ソックスなどを使い、ブロケットコアよりも爽やかで上品に仕上げるスタイルです。

Sambaなどのスニーカーをコーディネートの中心に置き、服装全体を組み立てるスタイルです。

スカート、淡い色、リボンなどで可愛らしさを表現する、ブロケットコアの甘い側面と関連の深いスタイルです。
ムードを象徴する人物・ブランド
Nymphet Alumni
ファッションやインターネット文化を分析するポッドキャストで、「ブロケット」という名称を広めるきっかけを作りました。
Alexi Alario(アレクシ・アラリオ)
スポーツウェアをガーリーに着る動きを捉え、「bloke」と「coquette」を合わせた名称を考案した人物です。
Bella Hadid(ベラ・ハディッド)
ヴィンテージスポーツウェアやスニーカーをフェミニンな服と合わせる私服スタイルが、ブロケットコアのイメージと結びついています。
Julia Fox(ジュリア・フォックス)
スポーツウェアを大胆で肌見せのあるアイテムと組み合わせ、ブロケットコアの実験的な側面を象徴しています。
adidas
サッカーシャツ、トラックジャケット、Samba、Gazelleなど、スタイルの基礎となるスポーツアイテムを展開しています。
Wales Bonner
adidasとの協業を通じて、レトロなスポーツウェアに繊細な装飾や上品さを加え、ユニフォームをファッションとして着る流れを強めました。
Umbro
英国サッカーを象徴するユニフォームブランドで、レトロなゲームシャツやスポーツトップがコーディネートに取り入れられています。
Miu Miu
プリーツミニスカート、ポロシャツ、ローファーなどを通して、スクールガールとスポーツの境界を曖昧にする着こなしに影響を与えています。
Sandy Liang
リボンやバレエ要素を日常的なストリートウェアに落とし込み、ブロケットコアと相性のよい現代的なガーリー像を示しています。
Martine Rose
サッカーや英国ユースカルチャーを背景に、オーバーサイズのスポーツウェアをファッションとして再構築してきたブランドです。
甘さとスポーツ感を作る定番アイテム
- サッカーシャツやゲームシャツ:スポーティーな土台を作る主役で、少し大きめのサイズを選ぶと無骨さを表現できます。
- プリーツスカートやレーススカート:ユニフォームの男性的な印象を和らげ、ガーリーな対比を生み出します。
- リボンやヘアアクセサリー:髪、バッグ、靴などに少量加え、コケット由来の甘さを分かりやすく示します。
- スニーカーやバレエシューズ:スニーカーならスポーツ感を、バレエシューズやメリージェーンなら甘さを強調できます。
- チームカラーと淡色:赤、青、緑などの原色に、白、ピンク、アイボリーなどを合わせ、強さと柔らかさを両立します。
現在らしく着こなすためのバランス
ブロケットコアを取り入れる際は、スポーツ要素とガーリー要素を同じ強さで詰め込みすぎないことがポイントです。主役をサッカーシャツにする場合は、プリーツスカート、リボン、バレエシューズのすべてを合わせるのではなく、甘いアイテムを一つか二つに絞ると、仮装のように見えにくくなります。
取り入れやすい組み合わせは、オーバーサイズのゲームシャツにミニスカートまたはショートパンツを合わせるスタイルです。トップスにボリュームがあるため、脚を見せるか、すっきりしたボトムスを選ぶと全身の重心が整います。
肌の露出を控えたい場合は、ゲームシャツに白のロングスカートやレーススカートを合わせても成立します。柔らかい素材のボトムスを選ぶことで、丈が長くてもスポーツウェアとの対比を作れます。
パンツスタイルでは、ワイドデニムにリボン付きバッグやバレエシューズを合わせると、ブロークコア寄りのラフさを残しながら、さりげなくブロケットコアへ寄せられます。デニムを選ぶ場合は、トップスの裾を少しだけ入れて腰位置を示すと、オーバーサイズでも重く見えません。
色はユニフォームに使われている一色を、靴下、バッグ、リボンのいずれかで繰り返すと統一感が生まれます。ピンクを必ず使う必要はなく、白いレース、黒いリボン、シルバーアクセサリーなどでもガーリーなニュアンスを加えられます。
足元は、Sambaなどの薄底スニーカーを合わせるとスポーティー寄りに、バレエシューズやメリージェーンを合わせるとコケット寄りに仕上がります。服だけでなく、足元で甘さの強さを調節することが大切です。
大人世代は装飾を一点に絞る
大人世代が取り入れる場合は、サッカーシャツにプリーツミニや大きなリボンを重ねるのではなく、無地のロングスカート、センタープレスパンツ、細身のレザーバッグなどを合わせると落ち着いて見えます。
ユニフォームは原色の強いものより、白、黒、ネイビー、くすみカラーなどを選ぶと日常着になじみます。甘さは小さなリボン、パールピアス、華奢なシューズなどの一点に限定し、スポーティーなトップスとの対比を控えめに作ると取り入れやすくなります。
ブロケットコアに関連するタグ
- ブロークコア
- コケット
- ユニフォームMIX
- スポーツミックス
- スポーティーカジュアル
- テニスコア
- スニーカースタイル
- ガーリーファッション
- サッカーシャツ
- ゲームシャツ
- プリーツスカート
- レーススカート
- リボン
- バレエシューズ
- メリージェーン
- ローテクスニーカー



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