プレッピースタイルとは、名門校の学生風の上品さと若々しさを取り入れたファッションスタイルのことです。
概要・特徴

プレッピースタイルは、アメリカの名門私立校や大学生の装いを背景にした、知的で清潔感のあるファッションテイストです。シャツ、ニット、ブレザー、チノパン、プリーツスカート、ローファーなどを中心に、きちんと感とカジュアルさを両立するのが特徴です。世間的には、育ちが良さそうで爽やか、学生風の若々しさがあるスタイルとして認識されています。通学風コーデ、休日のきれいめカジュアル、トラッド寄りの着こなし、清潔感を出したいシーンなどに支持されやすいテイストです。
ルーツ・歴史的背景
プレッピースタイルのルーツは、アメリカ東海岸の名門私立学校や、アイビーリーグに代表される大学文化にあります。「プレッピー」は、大学進学準備校を意味する「プレパラトリースクール」に由来し、もともとは裕福な家庭の学生たちの服装やライフスタイルを指す言葉として使われていました。
20世紀前半のアメリカでは、名門校や大学に通う学生たちの間で、ブレザー、ボタンダウンシャツ、チノパン、ローファー、ニット、ポロシャツなどを使った端正な装いが定着していました。これらは制服のように完全に決められた服装ではなく、スポーツ、授業、社交の場に合わせて自然に着られる、上品な日常着として発展していきます。
1950年代から1960年代には、アイビーリーグの学生たちの着こなしが「アイビールック」として注目され、若者の間に広まりました。紺ブレザー、ボタンダウンシャツ、レジメンタルタイ、チノパン、コインローファーなどは、知的で清潔感のある学生風スタイルの象徴となります。プレッピーは、このアイビーの流れを受け継ぎながら、より明るくカジュアルな雰囲気を持つスタイルとして発展しました。
1980年代には、アメリカのライフスタイル文化やブランドの影響により、プレッピースタイルは世界的に広がります。ポロシャツ、ケーブルニット、カーディガン、チェック柄スカート、ラグビーストライプなどを使った装いは、上品でありながら親しみやすいカジュアルファッションとして定着しました。
日本でも、アイビールックやトラッドブームの影響を受けながら、プレッピーは学生風の清潔感あるスタイルとして広まりました。紺ブレザー、チェック柄、ローファー、シャツ、ニットベストなどは、スクール感のあるファッションとして長く親しまれています。
現代では、プレッピースタイルは制服風にまとめるだけでなく、スウェット、デニム、スニーカー、ミニスカート、オーバーサイズのニットなどと組み合わせて、より自由に着こなされるようになっています。トラッドの品の良さを残しながら、若々しさや遊び心を加えた日常的なスタイルとして定着しています。
プレッピーから広がる学生風トラッド系テイスト
プレッピースタイルは、アイビーを土台にしながら、より若々しく華やかに発展した学生風トラッドです。正統派に寄せるか、古着感を足すか、英国風に見せるか、スクールガール風に可愛らしく見せるかによって、近いテイストの印象も変わります。

アメリカ名門大学の学生服をルーツにした正統派の学生風トラッドで、プレッピースタイルの土台になるテイストです。

米国風の伝統的なきちんと感を持つスタイルで、プレッピーをより大人っぽく端正に見せる方向と近いテイストです。

古着感のある学生風トラッドスタイルで、プレッピーに懐かしさやこなれ感を加えられます。

英国学生風のクラシックな装いで、プレッピーをより知的で物語性のある雰囲気に寄せられます。

制服やプリーツを日常に取り入れる学生風テイストで、プレッピーを可愛らしく見せる方向と相性があります。

明るい色で知的さを出す学生風クラシックで、プレッピーを柔らかく上品に見せたい時に近いテイストです。

テニスウェア風の爽やかで上品なスポーツ系で、プレッピーに軽快なスポーツ感を加えられます。

ラガーシャツを使うプレッピー寄りカジュアルで、学生風のきちんと感にスポーティーさを足せるテイストです。
プレッピースタイルを象徴する人物・ブランド
プレッピースタイルは、アメリカの学生風トラッド、スポーツクラブ文化、映画やドラマのスクールファッション、定番ブランドによって広がってきました。象徴的なブランドや作品を見ると、清潔感、若々しさ、上品なカジュアル感がこのテイストの中心にあることがわかります。
Ralph Lauren
学生風トラッドを上品な日常着として広め、プレッピースタイルを代表するブランドとして知られています。
Brooks Brothers
アイビーやアメリカントラッドの正統派として、プレッピーのきちんとした土台を支えてきたブランドです。
J.Press
アイビーリーグ風の端正な装いを象徴し、プレッピーの学生らしい清潔感に影響を与えています。
GANT
シャツやニットを中心に、アメリカンプレッピーらしい爽やかな学生風カジュアルを支えているブランドです。
Tommy Hilfiger
アメリカントラッドにポップな色使いやカジュアル感を加え、若々しいプレッピーの印象を広めました。
Lacoste
スポーティーで上品な襟付きトップスの印象が強く、プレッピーに爽やかなクラブ感を加えやすいブランドです。
VAN Jacket
日本でアイビーやプレッピーの認知を広め、学生風トラッドの定着に大きく関わったブランドです。
J.Crew
トラッドを日常に取り入れやすく見せ、プレッピーを現代的なカジュアルとして広げたブランドです。
Clueless
チェック柄やスクール風の華やかな装いにより、1990年代のプレッピー感を象徴する作品です。
Gossip Girl
上品な学生風ファッションを華やかに見せ、現代的なプレッピーやスクールスタイルのイメージに影響しました。
構成する定番アイテム・色使い
- ブレザー・紺ジャケット:プレッピーらしいきちんと感を作る中心アイテムで、学生風の上品さを加えます。
- ボタンダウンシャツ・ポロシャツ:清潔感と爽やかさを出しやすく、きちんとした雰囲気とカジュアル感を両立します。
- ニットベスト・ケーブルニット・カーディガン:スクール感や温かみを加え、プレッピーらしい親しみやすさを作ります。
- チノパン・プリーツスカート:端正な学生風の印象を支えるボトムスで、メンズライクにもガーリーにも寄せられます。
- ネイビー・白・ベージュ・チェック柄:清潔感のあるベーシックカラーを中心に、レジメンタルストライプ、タータンチェック、ライン入りデザインがよく使われます。
制服っぽく見せず今の街着に落とし込むコツ

プレッピースタイルを現在らしく着こなすには、ブレザー、シャツ、ニット、プリーツスカート、ローファーといったスクール感のあるアイテムをすべてそろえず、主役を一つか二つに絞ることがポイントです。正統派の組み合わせをそのまま再現するよりも、デニムやスニーカー、短めのトップスなどを加えて崩すと、学生服ではなくファッションとして見せられます。
10代から20代を中心とした着こなしでは、オーバーサイズのブレザーにミニスカートやショートパンツを合わせたり、コンパクトなポロニットにワイドデニムを組み合わせたりすると、現在らしいシルエットになります。上半身と下半身のどちらかにボリュームを持たせ、もう一方をすっきりさせると、トラッドな服でも堅く見えません。
ブレザーを主役にする場合は、インナーをロゴTシャツ、クロップドトップス、無地のカットソーなどにすると、きちんと感を残しながら軽さを出せます。ネクタイやリボンを加える場合は、シャツ、プリーツスカート、ローファーまで正統派で統一せず、ボトムスや足元をカジュアルに崩すことが大切です。

ニットベストやカーディガンを使う場合は、シャツの裾を長く見せすぎず、短めの丈やコンパクトなサイズを選ぶと重心が上がります。ゆったりしたニットにはストレートパンツやミニ丈のボトムス、細身のニットにはワイドパンツを合わせると、全身のバランスが整います。
プリーツスカートは、ローファーとハイソックスを合わせるとスクール感が強くなるため、スニーカー、バレエシューズ、ボリュームのあるショートブーツなどで印象を調整します。ミニ丈を選ぶ場合は、トップスやジャケットを少しゆったりさせると露出とのバランスが取りやすく、ロング丈なら短めのトップスを合わせるとすっきり見えます。
色はネイビー、白、グレー、ベージュ、ブラウンを土台にすると、プレッピーらしい清潔感を保てます。赤、グリーン、イエローなどのスクールカラーは、ニットのライン、靴下、バッグなど一点に使うと効果的です。チェック、ストライプ、アーガイルを一度に重ねるのではなく、柄物は一種類に絞ると、クラシックな雰囲気を残しながら洗練して見せられます。
大人世代は制服要素を控えめに取り入れる

大人世代は、プリーツミニや大きなリボンなどの学生らしい要素を重ねるよりも、紺のブレザー、ハイゲージニット、センタープレスパンツ、ローファーなどを単品で取り入れると自然です。
色数を二色から三色程度に抑え、チェック柄やライン入りニットは一点だけにすると、若々しさを残しながら落ち着いた印象にまとまります。バッグをレザー素材にし、アクセサリーをシンプルに整えることで、プレッピーの清潔感を生かした大人のトラッドスタイルに仕上がります。
プレッピースタイルに関連するタグ
- アメリカントラッド
- アイビースタイル
- スクールガール風
- スポーツプレッピー
- レトロプレッピー
- ラグビースタイル
- テニスコア
- ニットベスト
- ブレザー
- プリーツスカート
- ローファー
- チェック柄



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