カジュアルファッションとは、礼装や制服のような形式性を抑え、動きやすい日常着を場面に合わせて組み立てるファッションスタイルのことです。
カジュアルは「気楽な服」ではなく、形式を下げた日常着

カジュアルファッションは、礼服、制服、ビジネススーツなど、着用方法や場面が厳密に決められた服に対し、日常生活の動作や個人の好みに合わせて自由度を高めた装いです。Tシャツ、デニム、スニーカー、パーカーなどが代表的ですが、特定のアイテムだけで決まるわけではありません。
動きやすさ、耐久性、手入れのしやすさ、身体を過度に締めつけない形などが基本となり、服装全体から儀礼性や緊張感がどの程度取り除かれているかが判断基準になります。ジャケットやシャツを使っていても、デニムやスニーカーで形式性を下げればカジュアルになります。
休日の外出、買い物、旅行、通学などで広く使われる一方、現在は職場や会食にも対応するきれいめカジュアル、オフィスカジュアルなどへ範囲が広がっています。気取らないことと、無造作であることは同じではなく、着用場面に合わせてラフさの度合いを選ぶスタイルです。
フォーマルとの距離によって意味が変わる広い概念
「casual」には、偶然の、形式ばらない、普段のといった意味があります。ファッションでは、正装や礼装ではない服装を広く指すため、カジュアルは一つの完成されたコーディネート様式というより、服装の格式を示す基準としても使われます。
広義のカジュアルには、Tシャツとデニムのような基本的な日常着だけでなく、アメカジ、ストリート、スポーティー、アウトドア、ナチュラル、古着など、多くのスタイルが含まれます。
狭い意味では、無地のトップス、デニム、チノパン、スウェット、スニーカーなどを使った、特定の文化へ強く寄らない服装を指します。この場合のカジュアルは、派手なロゴや装飾を必須とせず、毎日の生活で使いやすい服を中心にします。
また、「きれいめカジュアル」「ガーリーカジュアル」「モードカジュアル」のように、別のテイストを日常着へ近づける修飾語としても使われます。何を組み合わせたかによって、同じカジュアルでも清潔感、甘さ、都会性、スポーツ感などが変化します。
仕事着・運動着・下着が街の服になるまで
カジュアルファッションには、唯一の発祥地や創始者はいません。作業着、スポーツウェア、軍服、学生服、下着など、特定の用途のために作られた服が街の日常着へ移ることで、現在の幅広いカジュアルが形成されました。

19世紀後半|丈夫な作業着が日常服の土台になる
産業化が進んだ19世紀後半には、鉱山、農場、工場などで使うための丈夫な衣服が発達しました。デニムパンツ、オーバーオール、ワークジャケットなどは、摩耗に耐え、道具を持ち運びやすい構造を備えた実用品でした。
こうした服は、もともと身分や格式を示すものではありませんでした。しかし、耐久性や動きやすさが評価され、労働の場を離れても着られる日常着へ変化していきます。

1920〜1940年代|余暇とスポーツが服を軽くする
20世紀前半には、テニス、ゴルフ、海水浴などの余暇活動が広がり、ポロシャツ、ニット、短いパンツ、柔らかな靴などが普及しました。女性服でも、活動しやすいスカートやパンツ、ジャージー素材が使われるようになります。
戦時中には、実用性を重視した軍服や作業服の構造も一般衣料へ影響しました。ポケット、丈夫な綿布、簡潔な前開きなど、用途から生まれたディテールが後のカジュアルウェアへ残っています。

1950年代|Tシャツとジーンズが若者の服になる
1950年代には、映画に登場する若者が白いTシャツ、ジーンズ、レザージャケットを着用し、それまで下着や作業着に近かった服へ自由や反抗のイメージが加わりました。
ジェームズ・ディーンやマーロン・ブランドが示した装いは、スーツや学生制服とは異なる若者の自己表現として受け止められます。カジュアルは、単に楽な服ではなく、既存の規範から距離を取る服装にもなりました。
1960〜1970年代|音楽と若者文化が日常着を多様化
1960年代以降は、ロック、ヒッピー、サーフ、カレッジ、反戦運動などが、デニム、プリントTシャツ、ミリタリージャケット、民族調の服を街へ広げました。
服装の自由化が進み、仕事や式典以外では、スーツを着ないことが一般的になります。デニムやTシャツは反抗の象徴だけでなく、性別や年代を越えて着られる基本服へ移っていきました。

1970〜1980年代|スポーツウェアが街へ進出
ランニング、テニス、バスケットボールなどの人気とともに、スニーカー、スウェット、ジャージ、ナイロンジャケットが競技外でも着られるようになりました。
同時に、ヒップホップ、スケートボード、サーフカルチャーなどが独自の服装を発展させます。スポーツ用の機能と若者文化の記号が結びつき、ストリートカジュアルやスポーティーカジュアルの基礎が作られました。
1990年代以降|異なるテイストを受け止める土台へ
1990年代以降は、ストリートファッション、アウトドア、古着、アメカジ、ミニマルなどが日常着の中で交差します。
ジャケットにスニーカーを合わせる、スポーツウェアをスカートと着るなど、本来の用途が異なる服を混ぜることも一般化しました。現在では、ナチュラル、スポーティー、モードなど、さまざまなテイストを生活へ落とし込む共通基盤となっています。
日常着から広がる主なカジュアルスタイル
カジュアルファッションは、フォーマルな服装に対する日常着全般を含む広い概念です。特定の素材やシルエットだけで成立するのではなく、きちんと感、文化的背景、機能性、着心地、素材の風合いなど、何を加えるかによって異なるスタイルへ分かれます。

きれいめファッションは、清潔感、整ったシルエット、装飾を抑えた上品さを重視する服装です。シャツ、ブラウス、スラックス、端正なスカートなどを使い、襟、裾、センタープレスまで乱れなく整えます。カジュアルファッションがデニム、スウェット、スニーカーなどの実用品や着崩しを広く含むのに対し、きれいめでは服の形や表面を整えることが優先されます。両者は対立する概念ではなく、カジュアルな服へきれいめの仕立てや小物を加えることで、きれいめカジュアルへつながります。

きれいめカジュアルは、Tシャツ、デニム、スニーカーなどの日常的な服に、ジャケット、シャツ、センタープレスパンツ、ローファーなどの端正な要素を組み合わせるスタイルです。カジュアルファッションの動きやすさと親しみやすさを残しながら、配色、丈、素材の表面を整え、外出着としての清潔感を高めます。きれいめファッションほど服装全体を端正にそろえず、デニムやカットソーなどのラフな部分を意図的に残すことが、見分ける基準になります。

大人カジュアルは、カジュアルファッションの実用性を保ちながら、子どもっぽく見えやすい色、柄、ロゴ、過度なオーバーサイズを抑えたスタイルです。無地のトップス、デニム、ワイドパンツ、フラットシューズなどを、黒、白、ネイビー、ベージュといった落ち着いた配色でまとめます。年齢だけで分類されるのではなく、服の寸法、素材、小物まで雑に見せないことが特徴です。一般的なカジュアルよりも、ラフさを制御した日常着として位置づけられます。

デイリーシックは、日常的な服を土台にしながら、落ち着いた配色と簡潔な組み合わせによって、さりげなく洗練して見せるスタイルです。無地のニット、シャツ、ストレートパンツ、ロングスカートなどを使い、装飾やロゴを増やさず、服の落ち感や色のつながりで整えます。カジュアルファッションより上品ですが、ジャケットやドレスコードを必須とするスマートカジュアルほど改まっていません。きれいめカジュアルが端正なアイテムとの組み合わせを重視するのに対し、デイリーシックは普段着そのものを静かに洗練させる点に特徴があります。

アメカジは、デニム、チェックシャツ、スウェット、ワークジャケット、チノパンなど、米国のワークウェア、カレッジウェア、ミリタリー、ウエスタンを参照するスタイルです。一般的なカジュアルファッションも同じアイテムを使いますが、アメカジでは服の形、ロゴ、色落ち、重ね方に米国文化とのつながりが表れます。単にデニムとTシャツを着るだけではなく、カレッジロゴ、ネルシャツ、ワークブーツなどによって出自が明確になるほど、アメカジとしての性格が強くなります。

ストリートファッションは、ヒップホップ、スケートボード、音楽、アート、地域の若者文化など、街のコミュニティから生まれた服装を指します。パーカー、スニーカー、ワイドパンツといったカジュアルな服を使いますが、ロゴ、ブランド、グラフィック、誇張した量感などに文化的な意味が伴います。カジュアルファッションはフォーマルではない日常着全般を含み、特定の文化背景を必要としません。同じパーカーとスニーカーでも、シルエットや記号性が街のカルチャーを示す場合はストリート、実用的な普段着として使う場合は一般的なカジュアルに近くなります。

ストリートカジュアルは、ロゴTシャツ、パーカー、ワイドパンツ、キャップ、スニーカーなど、ストリートファッションの要素を日常着として扱いやすく整えたスタイルです。本格的なストリートファッションほど特定の音楽やスケート文化への所属を強く示さず、グラフィックやオーバーサイズを普段のコーディネートへ取り入れます。一般的なカジュアルよりもロゴ、色、量感の主張が強く、ストリートファッションよりも文化的な記号やブランドへの依存が弱い位置にあります。

スポーティーカジュアルは、スウェット、ジャージ、ナイロンアウター、ライン入りパンツ、キャップ、スニーカーなど、スポーツウェア由来の機能や形を日常着の中心に置くスタイルです。カジュアルファッションにはワーク、トラッド、ナチュラルなど幅広い方向がありますが、スポーティーカジュアルでは軽さ、伸縮性、速乾性、動きやすさが見た目にも表れます。競技服を部分的なアクセントとして使うスポーツミックスに対し、スポーティーカジュアルは服装全体を活動的でラフな雰囲気にまとめる傾向があります。

ナチュラルカジュアルは、リネン、コットン、柔らかなニットなどの自然な風合いと、デニム、スニーカー、フラットシューズなどの日常的な服を組み合わせるスタイルです。一般的なカジュアルよりも、生成り、ベージュ、カーキ、くすんだ青などの低いコントラストを使い、身体から少し離れる形や素材のシワを生かします。ロゴやスポーツ感を強調するのではなく、生地の凹凸、重ね着、穏やかな配色によって自然体に見せることが特徴です。

リラックスカジュアルは、カジュアルファッションの中でも、締めつけの少なさと身体の余白を特に重視するスタイルです。ゆったりしたTシャツ、柔らかなニット、ワイドパンツ、イージーパンツなどを使い、ウエストや肩を強く固定しない形にまとめます。カジュアルファッションには細身のデニムや硬いワークジャケットも含まれるため、すべてがリラックスした服装とは限りません。柔らかな素材、広い身幅、落ちる肩、伸縮するウエストなど、着心地を左右する設計が全体の印象を決める場合に区別されます。

ワンマイルウェアは、自宅から近い範囲への買い物、散歩、送迎などを想定した、部屋着と外出着の中間に位置する服装です。スウェット、カットソー、ニットパンツなどのくつろげる服を中心にしながら、そのまま外へ出ても違和感のない清潔感を備えます。リラックスカジュアルが外出範囲を限定せず、ゆとりのある日常着全般を指すのに対し、ワンマイルウェアは短い外出という用途が名称の基準です。カジュアルファッションより着用場面が狭く、外出着としての完成度も簡潔になります。

スマートカジュアルは、カジュアルの軽さを残しながら、ジャケット、シャツ、端正なパンツ、革靴などによって準フォーマルに近いきちんと感を持たせる服装です。会食、ホテル、行事など、完全な礼装は必要ないものの、普段着のままではラフに見える場面で使われます。きれいめカジュアルが日常の清潔感を広く表すのに対し、スマートカジュアルは会場や主催者が求める服装水準と結びつくことがあります。デニムやスニーカーが許されるかは場面によって異なり、一般的なカジュアルより着用条件が明確です。

オフィスカジュアルは、職場の規定、業種、来客の有無などに合わせ、カジュアルな服装の自由度を仕事着として適切な範囲へ調整したスタイルです。シャツ、ブラウス、ニット、スラックス、膝下丈のスカートなどを基本とし、派手なロゴ、強いダメージ加工、過度な露出を抑えます。一般的なカジュアルが私生活の幅広い場面を含むのに対し、オフィスカジュアルでは信頼感、清潔感、動きやすさを同時に満たすことが必要です。スマートカジュアルより実務性が高く、勤務先のルールによって許容範囲が変わります。

フレンチカジュアルは、ボーダートップス、デニム、チノパン、シャツ、バレエシューズなどの簡潔な服を、控えめな配色と自然な着崩しでまとめるスタイルです。カジュアルファッションの気取らなさを受け継ぎながら、ネイビー、白、赤、ベージュなどを使い、服の数を増やさず軽快に整えます。アメカジがワーク、カレッジ、ミリタリーなど米国由来の文化を強く示すのに対し、フレンチカジュアルは細身とゆとりの組み合わせ、足元の軽さ、さりげない配色によって品よく見せる点に特徴があります。

モードカジュアルは、カットソー、ワイドパンツ、スニーカーなどの日常的な服へ、黒を中心とした配色、非対称な形、変形シルエット、構築的な小物を加えたスタイルです。カジュアルファッションの着やすさを残しながら、服の形や素材の対比によって都会的な緊張感を加えます。本格的なモード系ファッションほど前衛的な造形やコレクション性を強めず、普段着として扱える範囲へ調整する点が特徴です。ベーシックな服の比率が高くても、黒の面積やシルエットの違和感が全体を決める場合に区別されます。

ハイカジュアルは、Tシャツ、ニット、デニム、スニーカーなどの身近な服を、質感の整った素材、精密な仕立て、上質なバッグや靴によって格上げするスタイルです。一般的なカジュアルと使用するアイテムは重なりますが、生地の厚み、縫製、落ち感、サイズの収まりまで含めて完成度を高めます。単に高価な服を着ることではなく、ラフなアイテムを雑に見せないことが中心です。きれいめカジュアルが端正なアイテムを混ぜるのに対し、ハイカジュアルはカジュアルな服自体の品質や仕立てを重視します。

アーバンリラックスは、ゆったりしたシルエットや柔らかな着心地に、都会的な配色と端正な小物を組み合わせるスタイルです。落ち感のあるワイドパンツ、長めのシャツ、薄手のニットなどを使いながら、黒、グレー、ネイビー、ベージュなどで全体を静かに整えます。リラックスカジュアルが身体の余白や着心地を中心にするのに対し、アーバンリラックスではシャープなバッグ、レザーシューズ、直線的な重ね方など、都市生活になじむ洗練が必要です。くつろぎと都会的な整いを同程度に見せる点に特徴があります。
日常着の価値を変えた人物とブランド
カジュアルは範囲が広いため、特定ブランドだけで歴史を説明することはできません。ここでは、作業着、若者文化、スポーツウェアなどを日常着へ変えた代表例を挙げます。
ジェームズ・ディーン
白いTシャツ、デニム、ジャケットを通して、簡潔な日常着を若者の自由や反抗の象徴として印象づけました。
マーロン・ブランド
Tシャツやレザージャケットを身体に沿わせて着用し、実用品だった服に強い映画的イメージを与えました。
Levi’s
労働用のデニムパンツを、若者文化、音楽、古着、アメカジへ広げ、カジュアルを象徴する基本服へ変えました。
Lee
デニム、オーバーオール、ワークジャケットを通じて、作業着の実用性を日常のカジュアルへ伝えました。
Wrangler
カウボーイ向けのデニムやウエスタンシャツを発展させ、アメカジ、ウエスタン、ワーク系のカジュアルに影響を与えました。
Converse
バスケットボール用のキャンバスシューズを、デニム、スカート、ワンピースにも合う日常の定番靴へ広げました。
adidas
トラックスーツやスニーカーを、スポーツだけでなく音楽やストリート文化と結びつけました。
Nike
ランニングやバスケットボールの機能靴を、日常着の主役や収集対象へ変化させました。
Champion
大学やスポーツ用のスウェット、パーカーを、アメカジ、古着、ストリートに共通する基本アイテムとして定着させました。
Ralph Lauren
ポロシャツ、チノパン、シャツ、ジャケットなどを通して、スポーツ、トラッド、日常着を結びつけました。
The North Face
マウンテンパーカー、フリース、ダウンジャケットなどを、アウトドアだけでなく都市の日常着へ浸透させました。
Patagonia
機能的なフリースやシェルを日常でも使える服として提示し、長く着る価値観や環境意識とも結びつけました。
Stüssy
サーフ、スケート、音楽の空気をグラフィックとロゴへ変換し、ストリートカジュアルの初期像を作りました。
Supreme
スケート文化を背景に、ロゴ、アート、限定販売を組み合わせ、カジュアルな服へ文化的価値と収集性を加えました。
BEAMS
アメカジ、トラッド、アウトドア、ストリートを日本の生活に合わせて編集し、複数のカジュアルを横断する着こなしを広めました。
UNITED ARROWS
ジャケット、シャツ、ニット、パンツなどを用い、ラフすぎないきれいめな日常着を提案してきました。
無印良品
無地のTシャツ、シャツ、ニット、パンツなど、生活用品とつながる簡潔なカジュアルウェアを広く展開しています。
UNIQLO
Tシャツ、デニム、ニット、スウェット、機能性アウターを日常の基本服として普及させ、カジュアルをより身近な選択肢にしました。
カジュアルを形づくる六つの基本要素
身体を動かせるシルエット
肩や腰を強く固定せず、歩く、座る、荷物を持つといった日常動作に対応する形が基本です。ただし、ゆったりしていることだけが条件ではなく、細身のデニムでも伸縮性や実用性があればカジュアルに含まれます。
用途が見える実用素材
デニム、スウェット、ジャージー、チノ、キャンバス、ナイロンなど、作業や運動のために発達した素材が多く使われます。多少の摩耗やシワが服の表情として残る点も、礼装用素材との違いです。
Tシャツとカットソーによる簡潔な上半身
襟や前開きのないトップスは、シャツより形式性を下げます。一枚で着るほか、ジャケットやワンピースの内側へ入れ、ほかのテイストをカジュアルへ近づける役割も持ちます。
デニム・チノ・カーゴなどのパンツ
ワイドパンツを含め、耐久性やポケットなど実用性を備えたパンツが中心です。色落ち、裾幅、丈によって、アメカジ、ストリート、きれいめなどの方向が変化します。
スウェット・パーカー・ニットの柔らかな量感
身体との間に余白を作り、スポーツや部屋着に由来するリラックス感を加えます。毛玉や伸びが目立つと外出着としての完成度が下がるため、素材の状態も印象を左右します。
スニーカーと日常用バッグ
スニーカーは、革靴やパンプスが持つ格式を下げ、服装を活動的に見せます。リュック、トート、ショルダーバッグも、荷物を持ち運ぶ実用性によってカジュアルな方向を補強します。
定番服を「ただの普段着」で終わらせない組み方

何をする日の服かを先に決める
カジュアルは自由度が高いため、アイテムから選び始めると、Tシャツ、デニム、スニーカーを何となく合わせただけの服装になりやすくなります。
長く歩く日は靴とパンツの動きやすさを基準にし、食事へ行く日はトップスの襟元やバッグを整えるなど、行動に合わせてラフさの程度を決めます。
上下ではなく三か所の状態を確認する
カジュアル服は、襟、裾、靴の三か所に使用感が表れやすいスタイルです。Tシャツの首元、パンツの裾、スニーカーの表面が整っていると、簡潔な組み合わせでも意図された外出着に見えます。
高価な服を揃えるより、洗濯後の形、毛玉、シワ、丈を確認するほうが全体の印象へ直接影響します。
ボリュームの差は活動性に合わせる
ゆるいトップスと太いパンツを組み合わせること自体は可能ですが、裾が床へたまる、袖が手を覆うなど、動作を妨げる状態になるとカジュアル本来の実用性から外れます。
ワイドパンツには丈を抑えたトップス、オーバーサイズのスウェットには細いストラップのバッグなど、全身の外側に小さな部分を残すと輪郭が見えます。
カジュアルと別テイストの比率を決める
プリーツスカートにスウェットを合わせればガーリーカジュアル、ジャケットにデニムを合わせればきれいめカジュアルへ近づきます。
どちらの印象を強くしたいかによって、靴とバッグを選びます。スニーカーとキャンバストートならカジュアル側が強くなり、ローファーとレザーバッグなら整った側が強くなります。
色より服の用途を混ぜる
白、黒、グレーだけに絞っても、スウェット、カーゴパンツ、スニーカーを合わせればスポーティーなカジュアルになります。反対に多色でも、ジャケットと革靴が中心ならトラッド寄りに見えます。
カジュアルの方向を決めるのは、配色だけでなく、作業着、運動着、学校着など、どの用途に由来する服を組み合わせたかです。
短丈やミニ丈は選択肢の一つにとどめる
短め丈のTシャツとショートパンツ、ワイドパンツなどは、重心を変える方法の一つです。ただし、特定の丈を使うことがカジュアルの条件ではありません。
長いトップス、ストレートデニム、フラットなスニーカーでも、寸法と用途が合っていれば現在の街着として成立します。
落ち着いたカジュアルは「きれいめを足す」以外でも作れる

ラフな服を落ち着いて見せる方法は、ジャケットやパンプスを加えることだけではありません。スウェットの厚み、デニムの色落ち、パンツの裾、バッグの形を整えることでも、日常着としての完成度は変わります。
Tシャツとデニムなら、透けにくい生地、肩の合う寸法、裾まで形が崩れないパンツを選びます。パーカーにはセンタープレスパンツやロングスカートを合わせる方法もありますが、靴を清潔なスニーカーにして、カジュアルの活動性を残す組み方も可能です。
白、黒、ネイビー、ベージュなどに色を限定すると落ち着きますが、暗い色だけである必要はありません。鮮やかな色を一つ使い、ほかのロゴや柄を減らせば、簡潔で活動的なカジュアルになります。
フラットシューズやローファー、レザーバッグを使うと、きれいめカジュアルへ寄ります。スニーカーとトートを残す場合は、素材の状態とサイズを整えることで、カジュアルのまま落ち着いた印象を作れます。
現在はほぼすべての日常着を支える基礎分類
カジュアルファッションは、現在も日常的に使われる名称です。ただし、現代の生活ではフォーマルウェアを着る機会が限定され、多くの普段着が広い意味でカジュアルに含まれるようになりました。
そのため、通販や雑誌では「カジュアル」だけでなく、きれいめカジュアル、大人カジュアル、スポーティーカジュアルなど、追加される要素を示した名称が多く使われています。
また、スーツにスニーカーを合わせる、ドレスにブルゾンを重ねるなど、異なる格式の服を混ぜることも一般化しました。カジュアルは一つの流行を示す言葉ではなく、別のテイストを日常生活へ調整する基礎的な方向性となっています。
一方で、スマートカジュアルやオフィスカジュアルのように、服装規定として使われる場合もあります。この場合は「自由な普段着」という意味ではなく、フォーマルからどの程度まで形式を下げてよいかを示す基準です。
カジュアルファッションで起こりやすい誤解
カジュアルには決まりがない
組み合わせの自由度は高いものの、着用場面、動きやすさ、服の状態によって適切さが変わります。結婚式と公園では、許容されるカジュアルの程度が異なります。
楽な服ならすべてカジュアルである
パジャマや傷んだ部屋着は、外出着としてのカジュアルとは異なります。快適さに加え、人前で着るための形や清潔な状態が必要です。
Tシャツ・デニム・スニーカーだけのスタイルである
代表的な組み合わせですが、スカート、ワンピース、ジャケット、革靴もカジュアルに使えます。服の格式をどのように下げたかが判断基準です。
カジュアルとストリートは同じである
ストリートは、音楽、スケート、地域などの文化背景を持つスタイルです。カジュアルはそれらを含む、さらに広い日常着の分類です。
カジュアルは子どもっぽく見える
大きなロゴ、原色、短丈などを多く使うと幼く見える場合がありますが、カジュアル自体に年齢の制限はありません。素材、寸法、服の状態によって印象が変わります。
きれいめなアイテムを加えなければ整わない
ジャケットやローファーは有効ですが、スウェットやスニーカーだけでも、色、丈、素材の状態が揃っていれば外出着として整います。
関連タグ
- デイリーカジュアル
- きれいめカジュアル
- 大人カジュアル
- リラックスカジュアル
- スマートカジュアル
- オフィスカジュアル
- アメカジ
- ストリートカジュアル
- スポーティーカジュアル
- ナチュラルカジュアル
- フレンチカジュアル
- ガーリーカジュアル
- モードカジュアル
- ハイカジュアル
- アーバンリラックス
- ワンマイルウェア
- Tシャツ
- カットソー
- デニム
- チノパン
- カーゴパンツ
- ワイドパンツ
- スウェット
- パーカー
- ニット
- プリーツスカート
- スニーカー
- フラットシューズ
- ローファー
- キャップ
- トートバッグ
- ショルダーバッグ
- デニム素材
- スウェット素材
- ジャージー
- キャンバス
- ベーシックカラー
- アースカラー
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- オーバーサイズ



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