トゥイー

トゥイーのコーディネート例 ファッションテイスト・カルチャー
スポンサーリンク

トゥイーとは、小花柄や襟付きの服、カーディガンなどを使い、古風で可憐なインディー文化の世界観を表現したファッションスタイルのことです。

スポンサーリンク

知的で少し風変わりな可愛らしさ

トゥイーとは?

トゥイーは、ピーターパンカラーのブラウス、小花柄ワンピース、フレアスカート、カーディガン、カラータイツなどを組み合わせ、古い児童書やヨーロッパ映画を思わせる可憐さを表現したテイストです。華やかな装飾で甘さを強調するのではなく、古着風の素材、控えめな柄、素朴な小物によって、知的で内向的な人物像を作っていました。

2000年代後半から2010年代前半にかけて、インディーポップ、映画、Tumblr、音楽ブログなどと結びつき、学生街、古着店、ライブハウス周辺の服装として注目されました。現在では独立した流行として見かける機会は少ないものの、当時のインディー文化とレトロガーリーを象徴するスタイルとして記録されています。

「甘すぎる」という言葉から生まれた呼び名

英語の「twee」には、過度に可愛らしい、気取って古風、繊細で甘いといった意味があります。もともとは子どもが「sweet」を発音した形に由来するとされ、必ずしも肯定的な言葉だけではありませんでした。

音楽や映画の分野では、無邪気さ、手作り感、控えめなロマンティシズムを持つ作品を指す言葉として使われました。ファッションにおけるトゥイーも、流行を力強く主張する服装というより、古いワンピース、レコード、読書、カフェ、インディーポップなどを好む人物像と結びついています。

1980年代から1990年代に育ったトゥイーポップ

ファッションとして知られる以前から、トゥイーという言葉は英国のインディーポップと関係していました。

1980年代半ばには、素朴なメロディー、控えめな歌声、DIY的な制作姿勢を持つバンドが登場します。攻撃的なロックとは異なる、内向的で無邪気な音楽性が「トゥイーポップ」と呼ばれ、その周辺ではカーディガン、襟付きシャツ、古着のワンピースなどが着られていました。

この段階では統一されたファッション様式ではありませんでしたが、後のトゥイーに見られる知的な素朴さや、少し時代から外れた服を好む感覚が形成されています。

2000年代に広がった映画的なレトロ感

2000年代には、独立系映画やフレンチ映画を思わせる色使い、古いカメラ、レコード、タイプライターなどを好む文化が、インターネット上で共有されるようになりました。

膝丈のワンピース、丸い襟、ウールのコート、バレエシューズなどは、実際の特定年代を忠実に再現するものではなく、1950年代から1970年代頃の服装を混ぜた「映画の中の昔」を表現するために使われました。

インディー音楽とヴィンテージ風の服装が近づいたことで、トゥイーは音楽ジャンルを表す言葉から、人物の趣味やライフスタイルまで含むaestheticへ広がっていきます。

2010年代前半に定着したTumblr時代の服装

トゥイーがファッション名として最も認識されやすくなったのは、2000年代末から2010年代前半頃です。

Tumblr、音楽ブログ、ストリートスナップでは、小花柄ワンピース、ピーターパンカラー、カラータイツ、オックスフォードシューズを組み合わせた装いが多く共有されました。インディー映画、読書、レコード収集、古い自転車などを写した写真とともに、服装だけでなく生活全体のイメージとして扱われています。

当時の主流だった派手なセレブファッションやスポーティーなストリートとは対照的に、トゥイーは小規模な店や古着店で見つけたような服を好む、控えめな個性の表現として受け止められました。

2010年代半ば以降に薄れた統一的なスタイル

2010年代半ばになると、ミニマル、ノームコア、アスレジャーなどが広がり、襟付きワンピースとカラータイツを揃えたトゥイーの装いは、流行の中心から離れていきました。

トゥイーに特徴的だったアイテムも消えたわけではありません。小花柄、カーディガン、バレエシューズなどは、ガーリー、レトロ、プレッピーなど別のテイストの中で着用され続けました。

2020年代初頭にはSNSで一時的に再評価されましたが、継続的な大流行にはならず、現在では2010年代インディー文化を示す回顧的な名称として使われることが多くなっています。

トゥイーらしい時代感を作った五つの要素

  • 丸い襟と小花柄:ピーターパンカラーや細かな花柄は、児童服や古い映画を思わせる無邪気さを作り、一般的なフェミニンとは異なる古風な甘さを示していました。
  • 膝丈のフレアシルエット:身体の線を強く見せず、ウエストから穏やかに広がるスカートやワンピースが、控えめで物語的な人物像を形づくっていました。
  • カーディガンとウール素材:薄手のニットや短いカーディガンを重ねることで、学生風の知性と英国の曇った気候を思わせる温かみを加えていました。
  • カラータイツとフラットシューズ:マスタード、ボルドー、ネイビーなどのタイツに、バレエシューズやオックスフォードシューズを合わせる足元が、2010年代前半のトゥイーを強く印象づけました。
  • くすんだ原色とレトロな柄:赤、黄、青、緑を鮮やかなまま使うのではなく、少しくすませて組み合わせ、ドット、チェック、小花柄などで古い印刷物のような配色を作っていました。

当時見られた代表的なコーディネート

ピーターパンカラーワンピースとカラータイツ

白い丸襟が付いたネイビーやボルドーの膝丈ワンピースに、マスタードまたは深い赤のタイツを合わせた装いです。足元にはストラップシューズやオックスフォードシューズを選び、小さなレザーショルダーバッグで古風な学生らしさを加えていました。

小花柄スカートと短いカーディガン

細かな花柄のフレアスカートに、襟付きブラウスと腰丈のカーディガンを組み合わせたスタイルです。ブラウスの襟をニットの外へ出し、茶色のローファーやバレエシューズ、キャンバストートを合わせる構成が多く見られました。

ジャンパースカートとボーダートップス

コーデュロイやウールのジャンパースカートに、細いボーダーの長袖トップスを重ねた装いです。ベレー帽、白いソックス、レースアップシューズを加え、フランス映画や美術学生を思わせる雰囲気を作っていました。

古着風コートとミニワンピース

Aラインのウールコートの下に、小花柄やドット柄の短いワンピースを合わせ、濃色のタイツで脚を覆う組み合わせです。ショルダーバッグ、革靴、ニット帽などを使い、冬の街や古書店になじむ服装として見られました。

襟付きブラウスとハイウエストショーツ

白いブラウスをウールやツイードのハイウエストショーツへ入れ、サスペンダーや細いベルトを加えた装いです。タイツ、オックスフォードシューズ、丸眼鏡を合わせることで、少年風とガーリーを混ぜたトゥイーらしい人物像を表現していました。

甘さや古着感を共有した周辺テイスト

ガーリーファッション

ガーリーファッションのコーディネート

少女らしい甘さや親しみやすさを含む広いテイストです。トゥイーはその中でも、小花柄、古着、インディーポップ、英国的な学生感を強く持っていました。

レトロガーリー

レトロガーリーのコーディネート例

過去を思わせるワンピースや柄を使い、懐かしい可愛らしさを表現します。トゥイーと近いものの、インディー音楽やTumblr文化との関係を必須としない点が異なります。

クラシックガーリー

クラシックガーリーのコーディネート例

襟付きブラウス、フレアスカート、端正な靴などを使い、古典的で整った甘さを表現します。トゥイーよりも服の仕立てや品のよさが重視され、無造作な古着感は控えめです。

プレッピースタイル

プレッピースタイルのコーディネート例

カーディガン、ローファー、チェック柄などの学生風アイテムを共有します。プレッピーが米国の名門校や制服文化を背景に持つのに対し、トゥイーは英国インディー文化や映画的な可憐さと結びついていました。

フレンチガーリー

フレンチガーリーのコーディネート例

バレエシューズ、カーディガン、ミニバッグなどを使う点で近く見えます。フレンチガーリーは洗練されたパリ風の女性像を強調し、トゥイーはより素朴で書生的な雰囲気を持っていました。

ヴィンテージファッション

ヴィンテージファッションとは

過去に作られた服や年代特有のデザインを取り入れる広いテイストです。トゥイーでは年代の正確な再現よりも、古着を使って空想的な昔らしさを作ることが重視されました。

森ガール

森ガールのコーディネート例

重ね着、素朴な素材、古風なワンピースなどを共有する2000年代後半の関連スタイルです。森ガールが生成りやアースカラーによる森の生活感を重視したのに対し、トゥイーは原色や学生風の小物を多く使いました。

インディースリーズ

インディースリーズのコーディネート例

2000年代後半のインディー音楽文化を共有する前後関係の近いスタイルです。インディースリーズがクラブ、黒いタイツ、乱れた古着感へ向かったのに対し、トゥイーは昼間のカフェや書店を思わせる可憐な方向へ進みました。

アートホー

アートホーのコーディネート例

古着、芸術、学生風の小物を組み合わせる2010年代のaestheticです。トゥイーよりも原色や絵画モチーフが多く、SNS上の創作活動と直接的に結びついていました。

コケット

コケットのコーディネート例

リボン、レース、バレエ要素などでロマンティックな女性らしさを表現する2020年代の関連テイストです。トゥイーの可憐さを受け継ぐ部分はありますが、インディーポップよりも装飾性や官能的な甘さを重視します。

音楽・映画・人物が作ったトゥイーの人物像

Zooey Deschanel(ズーイー・デシャネル)

前髪、小花柄ワンピース、カラータイツ、バレエシューズなどを着用し、2010年代前半に知られたトゥイーな女性像を象徴しました。

ドラマ『New Girl/ダサかわ女子と三銃士』

ズーイー・デシャネルが演じた主人公の襟付きワンピース、眼鏡、明るい色使いを通じて、トゥイーの服装を広く認識させました。

映画『(500)日のサマー』

ヴィンテージ風のワンピースやカーディガン、インディー音楽を組み合わせ、トゥイーと結びつく映画的な人物像を印象づけました。

She & Him

ズーイー・デシャネルとM. Wardによる音楽ユニットで、古風なポップサウンドとレトロな衣装がトゥイーの世界観と重なりました。

Belle and Sebastian(ベル・アンド・セバスチャン)

繊細なインディーポップ、文学的な歌詞、控えめな人物像によって、トゥイーポップを代表する存在として知られました。

Camera Obscura(カメラ・オブスキュラ)

甘く切ないインディーポップと、古風で控えめな服装によって、英国・スコットランド系トゥイーの雰囲気を形づくりました。

ModCloth(モッドクロス)

小花柄ワンピース、丸襟ブラウス、レトロな靴などを扱い、2010年代にトゥイーやレトロガーリーの服を探すオンラインショップとして支持されました。

Anthropologie(アンソロポロジー)

刺繍、柄物、ヴィンテージ風の家具や服を展開し、トゥイーと重なる手作り感や物語性のあるライフスタイルを提案しました。

街着と趣味が一体になった当時の着こなし

トゥイーが目立った時期には、服装だけでなく、古書店、レコードショップ、カフェ、インディーバンドのライブなど、過ごす場所や趣味まで含めて一つの人物像として見られていました。

トップスには、丸襟やスカラップ襟のブラウス、細いボーダー、ハイゲージのカーディガンが多く使われました。襟をニットの外へ出す重ね着は、顔まわりへ白を置き、素朴な服装を学生風に見せる代表的な方法でした。

ボトムスは、膝丈のフレアスカート、台形ミニ、ウールのショートパンツ、ジャンパースカートなどが中心です。極端な肌見せより、カラータイツやニーハイソックスを重ね、脚全体を配色の一部として見せていました。

ワンピースは、小花柄、ドット柄、鳥や猫などの細かなモチーフ、ウエスト切り替えのあるフィット&フレアが多く見られます。生地はコットン、ウール、コーデュロイなど、光沢を抑えた素材が中心でした。

色使いでは、ネイビー、ボルドー、マスタード、フォレストグリーン、くすんだ赤などが好まれました。アイボリーやブラウンを土台にする場合もありましたが、ナチュラル系のように淡色だけでまとめず、タイツやカーディガンに強い色を使う点が特徴です。

足元には、バレエシューズ、メリージェーン、オックスフォードシューズ、ローファーが選ばれました。高いヒールより歩きやすいフラットシューズが多く、白いソックスや色付きタイツとの組み合わせが服装の時代感を作っています。

バッグは、かっちりした小型ショルダー、サッチェルバッグ、キャンバストートなどが中心です。ベレー帽、丸眼鏡、ブローチ、細いベルト、リボン付きのヘアアクセサリーも使われましたが、宝石風の華やかな装飾は少なく、木、革、布などの素朴な質感が選ばれました。

ヘアスタイルは、重めの前髪、自然なウェーブ、肩付近のミディアムヘア、低い位置のまとめ髪などが多く、メイクも強い陰影より赤みのあるリップや自然なチークが中心でした。

現在の視点では、丸襟、小花柄、マスタード色のタイツ、オックスフォードシューズ、サッチェルバッグを同時に組み合わせた姿に、2010年代前半のトゥイーらしさが強く表れます。当時は一着の流行品を着るというより、衣服、音楽、映画、読書などの趣味を同じ古風な世界観で結ぶことが重要でした。

関連タグ

  • ガーリーファッション
  • レトロガーリー
  • クラシックガーリー
  • プレッピーファッション
  • フレンチガーリー
  • ヴィンテージファッション
  • モリガール
  • インディースリーズ
  • アートホー
  • コケット
  • インディーポップ
  • トゥイーポップ
  • 2010年代ファッション
  • Tumblr
  • 英国風
  • 古着
  • ピーターパンカラー
  • 襟付きブラウス
  • 小花柄ワンピース
  • フレアスカート
  • ジャンパースカート
  • ショートカーディガン
  • ボーダートップス
  • ウールコート
  • カラータイツ
  • ニーハイソックス
  • バレエシューズ
  • メリージェーン
  • オックスフォードシューズ
  • サッチェルバッグ
  • ベレー帽
  • 丸眼鏡
  • 小花柄
  • ドット柄
  • チェック柄
  • ネイビー
  • ボルドー
  • マスタード
  • フォレストグリーン
  • レトロ
  • 古風
  • 可憐

コメント

タイトルとURLをコピーしました