衣類のお手入れ、つい「何となく」で済ませていませんか?
「スーツって毎回クリーニングしたほうがいいの?」「コートはどのタイミングで出すべき?」など、衣類ごとに適切なクリーニングの頻度がわからず悩む方も多いはず。
実は、衣類の種類ではなく、「着用頻度」や「使用状況」ごとに考えることで、無駄なクリーニングを減らしつつ、衣類を長持ちさせることができます。
今回は、衣類のクリーニングに出すべきタイミングを「頻度別」にまとめ、更にチェックリスト形式でもまとめました。
シーズンごとのお手入れや保管前のポイントも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
Contents
洗濯やクリーニングに出す頻度
毎回(1回着用ごと)
汗をかいたスーツやワイシャツ・クリーニングが必要なインナー類(シルク・ウールなど)
肌に直接触れたり、汗を多く吸った衣類は、見た目に汚れていなくても臭いや黄ばみの原因になる皮脂汚れが残りやすく、毎回のクリーニングが理想です。
特に夏場や長時間の着用後は、清潔感と生地の劣化防止のためにもこまめな対応が必要です。
3~5回に1回
カーディガンやセーター(インナー着用時)・シーズン中に着るアウター
外出時に着用しても肌に直接触れない衣類は、数回の着用後でも汚れの蓄積が目立ちにくいですが、汗やホコリが少しずつたまるため、定期的にクリーニングしましょう。
着用後は風通しの良い場所で陰干しし、ブラッシングや消臭スプレーでセルフケアすることで、クリーニング頻度を減らせます。
シーズンごとに1回
冬用コート・ダウンジャケット・フォーマルウェア(着用回数が少なくても)
シーズンが終わった衣類をそのまましまうと、汗や皮脂、ホコリが原因で変色や虫食い、カビなどが発生する恐れがあります。
1シーズンに1回はクリーニングに出して、清潔な状態で保管しましょう。特にダウンやウール素材は、油分や湿気を吸収しやすいので要注意です。
必要時のみ
パーティードレス・礼服・喪服・着物・デリケート素材の衣類(レース・シルクなど)
普段着ではないため着用頻度が低く、見た目がきれいなら無理にクリーニングに出す必要はありません。
ただし、汗をかいた、飲食物をこぼした、タバコや香水のにおいがついたなど、目に見えない汚れや臭いがあるときは早めにクリーニングを。
デリケートな素材は、放置するとシミや劣化が進行しやすいです。
ワンシーズンに1~2回
長期保管前の衣類全般(セーター、アウター、スーツなど)・衣替え時の洋服全般
衣替えの前後には、一度クリーニングに出すのが基本です。
衣類に付着した目に見えない汚れは、収納中に酸化して黄ばみや変色の原因になります。
また、防虫剤と併用する場合も、清潔な状態でないと効果が弱まります。
収納前の一手間が、次シーズンも気持ちよく着られるポイントです。
衣類のクリーニング頻度チェックリスト
頻度 | 主な対象衣類例 | ポイント・注意点 |
---|---|---|
毎回(1回着用ごと) | ・汗をかいたスーツやワイシャツ ・クリーニング対応のインナー類 |
汗・皮脂汚れの蓄積を防ぐ。ニオイ・黄ばみ対策に有効。 |
3~5回に1回 | ・スーツ・ジャケット ・カーディガンやセーター(インナー着用時) ・シーズン中のコート |
着用後はブラッシング・陰干し。汚れが気になるタイミングで出す。 |
シーズンごとに1回 | ・ダウン・コート類 ・フォーマルウェア(着用回数が少ない場合でも) |
保管前に必ずクリーニング。虫食いやカビ対策にもなる。 |
必要時のみ | ・パーティードレス ・礼服・着物 ・特殊素材アイテム |
着用後、汚れや臭いが気になる時だけでOK。過度なクリーニングは劣化原因にも。 |
ワンシーズンに1~2回 | ・長期保管前の衣類(ニット・コートなど) ・収納前の衣類全般 |
きれいな状態で保管することで、来シーズンも快適に着られる。 |
クリーニングは「とにかく出せばいい」というものではなく、衣類に合わせた適切な頻度でケアすることが、清潔感と長持ちのカギになります。
また、毎回クリーニングするよりも、日々のブラッシングや陰干しなどのセルフケアを取り入れることで、クリーニングの頻度を減らし、コストも抑えられます。
「着たらすぐクリーニング?」と悩んだときは、この記事のチェックリストを思い出して、賢くお手入れしていきましょう。
大切な洋服を長くキレイに保つために、日々のケアと計画的なクリーニングを心がけましょう。