洗濯の後、アイロンを使用しないといけない衣類がたくさんあります。
例えば、ワイシャツや型崩れしやすいもの、しわになりやすいものなど、家庭に一台はアイロンが必要です。
普段カジュアルに着る服は、あまりアイロンがけしないという方も多いと思いますが、衣類にきちんと感と清潔感をプラスするならアイロンをかけた方が良いです。
アイロンがけに必要な道具や効率的な方法、そしてキレイに仕上げるポイント、基本的なアイテム別のアイロンの掛け方について説明します。
Contents
アイロンがけ出来ない衣類の素材
アイロンがけが難しい、あるいは避けるべき衣類の素材にはいくつかの種類があります。
直接アイロンを当てると、衣類を傷める可能性がありますので、注意してください。
- ポリエステル
特に安価なポリエステルは熱に弱く、高温で溶けたり変形したりすることがあります。低温設定で慎重にアイロンがけするか、アイロンがけを避けることをお勧めします。 - ナイロン
ナイロンも熱に敏感な素材で、溶けたりしわが残ったりするリスクがあります。低温でのアイロンがけか、またはアイロンを避けることが望ましいです。 - ビニールやプラスチック
ビニールやプラスチックを含む素材は熱に非常に敏感で、アイロンがけすると溶けてしまうことがあります。 - 合成革(フェイクレザー)
合成革は熱に弱く、アイロンがけすると溶けたり変形したりすることがあります。アイロンを避け、他の方法でしわを取ることをお勧めします。 - エラステイン(スパンデックス)
この素材は高温に弱く、アイロンがけすると伸縮性が失われたり変形したりする可能性があります。 - レースやデリケートな繊維
レースや非常に繊細な繊維は、アイロンがけによって簡単に損傷することがあります。
アイロンがけをする際は、常に衣類のケアラベルを確認し、指示に従ってください。アイロンを避けるべき素材の場合、手持ちでハンガーに掛けたままでできるスチームアイロンや衣類スチーマーを使用して、直接触れずにしわを取る方法が効果的です。
また、クロスを使用して、アイロンと衣類の間に障壁を作ることも生地を傷めない方法の一つです。
必要な道具
アイロン
スチーム機能付きのものが望ましいです。
温度調節が可能なものを選ぶと、様々な素材の衣類に対応できます。
アイロンは安価なものから高価なものまで、多様多種です。
使い方にもよりますが、縦型の扱いやすいタイプもあります。
アイロン台
安定していて、衣類を広げやすいものが良いです。
調節可能な高さのものを選ぶと、より使いやすくなります。
アイロン台はホームセンターで安価で手に入ります。
コンパクトでしまいやすいものを選ぶと、部屋の中で邪魔にならずに済みます。
スプレーボトル
スチーム機能がないアイロンを使う場合、または追加の湿度が必要な場合に便利です。
100均で売っているスプレーボトルで十分です。
クロス
アイロンと衣類の間に挟むことで、光沢を防いだり、繊細な素材を保護したりします。
アイロンが使用できるシーツやタオルでもOKです。
基本的なアイロンの使い方
温度設定の確認
衣類のタグを確認し、適切な温度にアイロンを設定します。
アイロンの温度が高すぎると生地を傷める原因になり、低すぎるとしわが取れにくいです。
順序
衣類を部分ごとに分けてアイロンがけします。
シャツの場合、襟→肩→袖→胴体の順に進むと良いでしょう。
この順番に関しては、後ほどアイテム別にご紹介します。
スチームの使用
スチームを使うことで、シワをより簡単に伸ばすことができます。
手持ちでハンガーにかかった状態の服でもできるスチームアイロンもあります。
安価で購入できるので、サッとシワを取りたい時に重宝します。
繊細な素材への注意
シルクやウールなどの繊細な素材は低温で、かつクロスを使用してアイロンがけします。
非常にデリケートな素材で、熱で傷みやすいのでできる事であれば、クリーニング店を利用するのが良いでしょう。
キレイに仕上げるポイント
均一な圧力
アイロンを強く押し付けすぎると、衣類が伸びたり型崩れすることがあります。
均一に軽く圧力をかけましょう。
しわの伸ばし方
しわを伸ばすときは、アイロンをシワの方向に沿って動かすことが重要です。
アイロンの掃除
アイロンの底面が汚れていると、衣類に汚れが付く原因になります。
結構汚れるので、定期的に掃除しましょう。
乾いた状態での仕上げ
アイロンがけ後、衣類が完全に乾いてからクローゼットにしまうことが大切です。
アイロンがけを行うことで、衣類をキレイに仕上げることができますが、注意すべきポイントを把握することが大切です。
また、効率的かつ丁寧に作業することが大切です。
では、代表的な衣類をアイロンがけする方法と効率的な順番を説明します。
シャツをアイロンがけする際の効率的な順番
シャツをアイロンがけする際の効率的な順番は次のようになります。
アイロンがけの効率を最大化し、シャツをキレイに仕上げる効率的な方法です。
- 襟
襟は最初にアイロンがけします。襟の裏側から始めて、表側に移ります。襟先から中心に向かってアイロンをかけると、綺麗に仕上がります。 - 肩部分 (ヨーク)
シャツの肩部分、つまりヨークを次にアイロンがけします。アイロン台の端を使って、一方の肩からもう一方の肩へと移動させながらアイロンをかけます。 - 袖と袖口
まず一方の袖をアイロン台に平らに置き、袖口から肩に向かってアイロンをかけます。袖口の部分も丁寧にアイロンをかけ、次にもう一方の袖に移ります。 - 胴体の前面
シャツの前面をアイロン台に置き、ボタンとボタンホールの列に沿ってアイロンをかけます。ボタンの周りは慎重に、ボタンを避けながらアイロンをかけます。 - 背面
最後にシャツの背面をアイロンがけします。シャツの背中側をアイロン台に平らに置き、上から下へと均等にアイロンをかけます。
ポイント
それぞれのステップの後、しわがないか確認し、必要に応じて再度アイロンをかけます。
スチーム機能があるアイロンを使用すると、しわがより簡単に取れます。
シャツの素材に応じて適切な温度に設定しましょう。
この順序でアイロンがけをすると、シャツがキレイに仕上がり、全体に均一な仕上がりを得ることができます。
パンツをアイロンがけする際の効率的な順番
パンツをアイロンがけする際の効率的な順番をご説明します。
この順序に従うと、パンツがきれいに仕上がり、時間も効率的に使えます。
- ウエストバンドとベルトループ
最初にウエストバンドとベルトループをアイロンがけします。ウエスト周りをアイロン台に合わせて回転させながら、全体を均等にアイロンします。 - ポケット
ポケットの内側を裏返しにして、ポケットの形がパンツの外側に出ないようにアイロンをかけます。 - 前面
パンツの前面をアイロン台に平らに置きます。ウエストから裾に向かって、片方の足をアイロンがけし、次にもう一方の足に移ります。 - シームとプリーツ
シーム(縫い目)やプリーツ(折り目)がある場合、これらの部分を丁寧にアイロンします。プリーツがあるパンツでは、プリーツをキープするために、プリーツに沿ってしっかりとアイロンをかけます。 - 裾
最後に裾をアイロンがけします。裾を丁寧にアイロンして、きれいな直線を作ります。
ポイント
パンツの素材に応じてアイロンの温度を適切に設定します。
それぞれのステップの後、しわがないか確認します。
スチーム機能があるアイロンを使うと、より簡単にしわが取れます。
繊細な素材の場合、アイロンとパンツの間にプレスクロス(薄手の布)を置くと、光沢が出るのを防ぎます。
パンツのアイロンがけには、均一な圧力と丁寧な作業が鍵となります。この順序に従うことで、パンツをきれいに仕上げることができます。
スカートをアイロンがけする際の効率的な順番
スカートをアイロンがけする際の効率的な順番は次のようになります。
スカートをキレイに仕上げ、アイロンがけの効率も良くなります。
- ウエストバンド
最初にスカートのウエストバンドをアイロンがけします。ウエスト周りをアイロン台に合わせて回転させ、均等にアイロンをかけます。 - プリーツや折り目
プリーツスカートの場合、各プリーツを一つずつ丁寧にアイロンします。プリーツをきれいにキープするためには、プリーツの上部から下部へと向かってアイロンをかけます。無地のスカートの場合は、既存の折り目に沿ってアイロンをかけます。 - 本体の前面
スカートの前面をアイロン台に平らに置き、上から下に向かってアイロンをかけます。このとき、プリーツや折り目を崩さないように注意します。 - 裾
裾に移り、スカートの裾を丁寧にアイロンします。裾の形状をキープするために、アイロンは軽く当てるようにします。 - 背面
最後にスカートの背面に移ります。背面も前面と同様に、上から下に向かって均等にアイロンをかけます。
ポイント
スカートの素材に応じてアイロンの温度を適切に設定します。
それぞれのステップの後、しわがないか確認します。
スチーム機能があるアイロンを使用すると、しわがより簡単に取れます。
繊細な素材や光沢を防ぐためには、アイロンとスカートの間にプレスクロス(薄手の布)を置くと良いでしょう。
スカートをアイロンがけする際には、素材やスタイルに応じて丁寧に作業を行うことが重要です。これらの手順を守ることで、スカートを美しく仕上げることができます。
コートをアイロンがけする際の効率的な順番
コートをアイロンがけする際には、効率的かつ丁寧な手順を踏むことが大切です。
コートの素材やデザインにも注意しながら、効率的にアイロンをかけましょう。
- 準備
コートの素材に適したアイロンの温度設定を確認し、必要に応じてプレスクロス(薄手の布)を用意します。 - 襟
最初にコートの襟をアイロンします。襟を広げて平らにし、両側を均等にアイロンがけします。 - 肩と袖
次に肩の部分に移り、コートの肩をきれいに形作ります。その後、袖をアイロン台に乗せ、アイロンがけをします。袖は、しわがないように慎重にアイロンがけします。 - 前面
コートの前面をアイロン台に置き、上部から下部へとアイロンをかけます。ボタンや装飾のある部分は避けてアイロンをかけます。 - 後面
コートをひっくり返し、背面をアイロンします。背面も前面と同様に、上から下に向かって均等にアイロンをかけます。 - 裾
コートの裾に移り、裾全体を慎重にアイロンがけします。裾は特にしわが目立ちやすい部分なので、注意深くアイロンします。
ポイント
スチーム機能があるアイロンを使用すると、しわがより簡単に取れます。
アイロンを強く押し付けると、コートの生地を傷める可能性があるので、軽い圧力でアイロンをかけます。
各ステップの後には、しわがないかを確認します。
コートをアイロンがけする際には、素材に応じた注意が必要です。
特にウールやカシミアなどのデリケートな素材では、低温設定とクロスの使用を推奨します。
常にケアラベルの指示に従い、慎重に作業を進めてください。
スーツをアイロンがけする際の効率的な順番
スーツをアイロンがけする際の効率的な手順は、スーツの見た目を整えるのに大きな役割を果たします。
特にアイロンがけが必要なアイテムですので、クリーニング店に出さない方は日頃からスーツのアイロンがけをする機会が多いと思います。
- 準備
まず、スーツの素材に適したアイロンの温度を設定します。ウールなどのデリケートな素材の場合は低温設定が適しています。必要に応じてプレスクロス(薄手の布)を使用すると良いでしょう。 - パンツ
スーツのパンツから始めます。ウエストバンド、ポケットの周り、前面、裏面と順にアイロンをかけます。パンツのクリース(折り目)に注意して、きちんと整えます。 - ジャケットの袖
ジャケットの袖を次にアイロンがけします。袖を平らにして、しわを丁寧に伸ばします。袖のクリースには特に注意を払います。 - ジャケットの肩と背面
ジャケットの肩部分から背面にかけてアイロンをかけます。肩のラインを整えながら、背面のしわを取り除きます。 - ジャケットの前面
ジャケットの前面に移ります。ラペル(襟の部分)を始めにアイロンがけし、次に前身頃を丁寧にアイロンします。ボタンの周りは慎重に扱い、直接アイロンをかけないようにします。 - 仕上げ
最後に、全体を見直して、しわがないかチェックします。細かい部分の修正が必要な場合は、その部分だけを軽くアイロンがけします。
ポイント
スチーム機能を備えたアイロンを使用すると、より効果的にしわを取り除くことができます。
スーツの素材を傷めないように、アイロンは軽く当てるようにしましょう。
パンツのクリースはスーツの見た目を大きく左右するので、特に注意深くアイロンがけします。
スーツのアイロンがけでは、素材とデザインに注意し、慎重に行うことが大切です。
ケアラベルに記載されている指示に従ってください。
アイロンがけはやる機会が多いので慣れてくる
自宅でアイロンがけをしていると、やがて慣れてきます。
特にご主人が仕事でワイシャツやスーツを使用する家庭や、アイロンがけが必要な衣類を頻繁に着用する方は、アイロンがけが驚くほど上手です。
アイロンには色々な種類があり、アイロン台を使用する一般的な物から、手軽にしわ取りができる手持ちのスチームアイロンまで、幅が広いです。
安価で購入できるものから用意されていますので、一台家に置いておくととても便利ですよ。