キッドコアファッションとは、原色や虹色、玩具や子ども向けキャラクターを取り入れ、幼い頃の楽しさをポップに表現するファッションスタイルのことです。
子ども時代の記憶をカラフルな装いへ変えるスタイル

キッドコアは、赤、青、黄色、緑などの鮮やかな色に、虹、花、スマイル、アルファベット、動物、玩具などのモチーフを組み合わせるスタイルです。幼児服をそのまま着るのではなく、子どもの頃に親しんだ色や物を、大きめのTシャツ、デニム、オーバーオール、スニーカーなどの街着へ移します。
明るい、無邪気、自由、親しみやすいといった印象を持たれやすく、一般的なポップファッションよりも、学用品や玩具を思わせる幼い記号が強く表れます。色の調和より、好きな物を集めたおもちゃ箱のような楽しさが魅力です。
SNSでの撮影、音楽イベント、テーマパーク、古着を使った街着などで取り入れられます。服装だけでなく、ビーズアクセサリー、ヘアピン、ステッカー風のネイルなど、細部まで遊びを広げられるテイストです。
懐かしい玩具や学用品がファッションになった背景
キッドコアは、子ども時代の玩具、アニメ、文房具、遊び場などを懐かしむインターネット美学から広がりました。特定のデザイナーが発表した服飾様式ではなく、画像共有型SNSや短い動画を通じて、似た色やモチーフが一つの名称へまとめられたスタイルです。
とくに、1990年代から2000年代初頭を思わせるカラフルなプラスチック玩具、ビーズ、キャラクター、虹柄、スマイルマークなどが多く参照されます。子どもの頃には自然に選んでいた色や物を、現在の自分が改めて楽しむことが、世界観の基礎にあります。
背景には、古着やハンドメイド小物を自由に組み合わせるSNSファッションの広がりもあります。高価な服を一式そろえるより、古着のTシャツ、手作りのネックレス、玩具のようなバッグなどを横断して作れるため、個人ごとに異なるキッドコアが生まれました。
明るい色が気分を高める表現として注目された一方、単なる流行色ではなく、懐かしさや自己表現を含むスタイルとして定着しています。
服装の印象を決める五つの子ども的要素
赤・青・黄色を中心にした原色
積み木やクレヨンを思わせる赤、青、黄色を中心に、緑やオレンジを加えます。淡い色だけでまとめず、はっきりした原色を残すことで、キッドコア特有の活発さが表れます。
キャラクターや玩具のグラフィック
動物、恐竜、ロボット、人形、スマイルなどを描いたTシャツやスウェットが、子ども時代とのつながりを示します。作品名よりも、幼い頃の遊びを連想できる絵柄が中心です。
オーバーオールとゆったりしたトップス
デニムのオーバーオール、サロペット、大きめのTシャツなどは、動きやすい子ども服の雰囲気を街着へ変換します。細身で大人びた服より、丸みや余裕のある形が似合います。
ビーズ・ヘアピン・玩具風アクセサリー
カラービーズのネックレス、プラスチックリング、動物形のヘアピンなどを使い、顔まわりや手元へ遊びを加えます。高級感より、手作り感や不ぞろいな色の組み合わせが特徴です。
ボーダー・チェック・虹柄
マルチボーダー、ギンガムチェック、虹柄など、分かりやすく明るい柄を使います。柄同士を重ねる場合も、共通する一色を作ると、おもちゃ箱のような賑やかさを保ちながら服装としてまとまります。
明るい世界観と接する関連テイスト

夢の中のような曖昧さや、懐かしいのに少し落ち着かない感覚を表すスタイルです。キッドコアと子ども時代の記憶は共通しますが、ドリームコアでは色褪せや空虚さが強くなります。

歪んだ画像、目のモチーフ、意味不明な文字などによって奇妙さを表すスタイルです。キッドコアの玩具やキャラクターを暗く、不自然に見せると、ウィアードコアへ近づきます。

ピエロやサーカスを思わせる襟、菱形柄、原色などを使う個性派スタイルです。キッドコアと色彩は重なりますが、クラウンコアではサーカスという明確な主題が中心です。

カラフルな古着、クロシェニット、ビーズアクセサリーなどを使うSNS発のポップなスタイルです。キッドコアより日常的な古着感が強く、玩具や学用品のモチーフは必須ではありません。

絵画、古着、色彩豊かなニットなどで、芸術を好む人物像を表すスタイルです。キッドコアより落ち着いた色や知的なモチーフを使い、幼さより創作性を前に出します。

アクセサリー、柄、小物を多く重ね、雑然とした情報量を楽しむスタイルです。キッドコアにも重ね付けはありますが、使う物を子ども時代の記号へ絞る点が異なります。

パステルカラー、星、雲、ユニコーンなどによって、夢のような甘さを表すスタイルです。キッドコアより白みのある配色が多く、原色の活発さより幻想的な柔らかさを重視します。

平成期の女児向けキャラクター、玩具、文房具、鮮やかな色を再解釈するスタイルです。キッドコアと非常に近いものの、平成女児は日本の特定時代や作品への懐かしさが強く表れます。
キッドコアを連想させるブランドとカルチャー
Lazy Oaf
カラフルなグラフィック、キャラクター、大胆なシルエットなどを展開し、子どもの落書きを思わせる遊びのある服と接するブランドです。
Mini Rodini
動物や食べ物などを描いた明るい子ども服を展開し、キッドコアで参照される配色やプリントのイメージとつながります。
Lisa Frank
虹、動物、ハートなどを鮮やかな色で描いた文房具や雑貨で知られ、カラフルな子ども時代を連想させる視覚文化の一つです。
LEGO
赤、青、黄色を中心とする色と、自由に組み替えて遊ぶ積み木のイメージが、キッドコアの配色やアクセサリーに影響を与えています。
セサミストリート
原色のキャラクターと教育番組らしい親しみやすさが、キッドコアの明るく幼い世界観を理解しやすい例となっています。
ハンドメイドアクセサリー文化
アルファベットビーズやカラービーズを自由につないだアクセサリーが、既製品にはない不ぞろいさと遊び心を服装へ加えます。
一つの懐かしい記号から服装を組み立てる
キッドコアを取り入れる際は、最初に主役となる子ども時代の記号を決めます。キャラクターTシャツを中心にするなら、ボトムスは無地のデニムにし、ビーズやスニーカーでプリントの色を繰り返します。
原色を複数使う場合は、すべての服を別の色にするのではなく、トップスの柄に含まれる色をバッグや靴へつなげます。色数が多くても同じ色が二か所以上にあれば、偶然の寄せ集めに見えにくくなります。
幼さを控えめに見せたい場合は、玩具やキャラクターを小物へ限定し、服はボーダーニット、デニム、スニーカーなどのカジュアルな構成にします。反対に華やかに見せる場合は、柄物のトップスに色違いのヘアピンやビーズを加えます。
パステルカラー、星、ユニコーンを中心にすると、ゆめかわいいへ近づきます。キッドコアらしさを残すには、原色、アルファベット、積み木、玩具など、現実の遊びを思わせる要素を加えます。
サイズの小さな子ども服を無理に着る必要はありません。大人向けのTシャツやオーバーオールを使い、色とモチーフで幼い記憶を表現するほうが、日常着として自然に成立します。
幼さと遊びを混同しないための注意点
子ども服をそのまま着るスタイルである
キッドコアは、子ども時代を連想させる色や物を現在の服装へ再構成するスタイルです。実際の幼児服を着ることは条件ではありません。
原色を使えばキッドコアになる
赤、青、黄色だけでは、カラーブロックやスポーティーな服装にも見えます。玩具、キャラクター、ビーズなど、子ども時代とのつながりが必要です。
平成女児と完全に同じ意味である
平成女児は、日本の平成期の女児文化を参照する名称です。キッドコアは国や性別を限定せず、幅広い子ども時代の記憶を扱います。
アクセサリーを増やすほど完成度が上がる
大量のヘアピン、ビーズ、玩具を同時に使うと、クラッターコアやデコラへ近づきます。主役となるモチーフを決め、ほかは色を補う程度にすると特徴が伝わります。
幼く見せることが目的である
外見年齢を下げることではなく、子どもの頃の自由な感覚や好きだった物をファッションとして楽しむことが中心です。着る人の性格や成熟度を示すものでもありません。
関連タグ
- ドリームコア
- ウィアードコア
- クラウンコア
- インディーキッド
- アートホー
- クラッターコア
- ゆめかわいい
- 平成女児
- 原色コーデ
- レインボーカラー
- キャラクターTシャツ
- オーバーオール
- マルチボーダー
- カラービーズ
- プラスチックアクセサリー
- カラーヘアピン
- 玩具モチーフ
- 古着MIX



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