テーラードジャケットとは、スーツの上着を基にした、襟付きできちんと感のあるジャケットです。
概要・特徴
テーラードジャケットは、ラペルと呼ばれる襟、前開きのボタン、肩まわりの構築的なシルエットを特徴とするジャケットです。スーツの上着に近い形を持ちながら、単品でも着用しやすく、羽織るだけでコーディネートにきちんと感や知的な印象を加えられます。肩や身頃にほどよい立体感が出るため、上半身のラインを整えて見せやすい点も魅力です。現代では通勤、オフィスカジュアル、式典、きれいめな休日コーデまで幅広く使われ、大人っぽく上品なアウターとして定着しています。
歴史・変遷
テーラードジャケットのルーツは、ヨーロッパの男性用スーツや乗馬服、軍服などにあります。身体に合わせて仕立てる「テーラリング」の技術によって、肩や胸まわりを美しく見せる上着として発展しました。
19世紀以降、男性の正装やビジネスウェアとしてスーツが広まり、その上着の形が現在のテーラードジャケットの基本となりました。もともとはフォーマルで男性的な印象が強いアイテムでしたが、20世紀に入ると女性の社会進出やパンツスタイルの普及とともに、レディースファッションにも取り入れられるようになります。
特に20世紀後半には、女性がマニッシュなジャケットを着こなすスタイルが広まり、キャリアファッションやモードファッションの象徴的なアイテムとして定着しました。1980年代には肩を強調したパワーショルダーのジャケットが流行し、強さや自立した女性像を表すアイテムとしても注目されます。
その後は、細身のきれいめなシルエット、ゆったりしたオーバーサイズ、リネン素材の軽いタイプなど、時代に合わせて多様化しました。現在では、スーツの一部としてだけでなく、Tシャツやデニム、ワンピースに合わせるカジュアルな羽織りとしても使われています。
主な種類・派生アイテム
- シングルジャケット
前ボタンが一列に並ぶ最も一般的なタイプで、すっきりと着こなしやすいデザインです。 - ダブルジャケット
前身頃が重なり、ボタンが二列に並ぶタイプで、クラシックで重厚感のある印象になります。 - ノーカラージャケット
襟をなくしたデザインで、テーラードよりも柔らかく女性らしい雰囲気を作りやすいアイテムです。 - オーバーサイズジャケット
肩幅や身幅にゆとりを持たせたタイプで、こなれ感やリラックス感を出しやすいシルエットです。 - リネンジャケット
麻素材を使った軽やかなタイプで、春夏のきれいめカジュアルやナチュラルな着こなしに向いています。
相性の良いテイスト


トラッド
テーラードジャケットは、スーツや制服的な要素を持つため、トラッドスタイルとの相性が非常に高いアイテムです。シャツ、ローファー、チェック柄のボトムスなどと合わせると、知的でクラシックな雰囲気を作れます。
きれいめカジュアル
Tシャツやデニムなどのカジュアルアイテムに羽織るだけで、全体を大人っぽく整えられます。ラフな服装にきちんと感を足したいときに使いやすく、通勤にも休日にも応用しやすいテイストです。
マニッシュ
直線的なシルエットや構築的な肩のラインが、マニッシュな着こなしによく合います。パンツや革靴、シンプルなインナーと合わせることで、甘さを抑えた凛とした印象に仕上がります。
着こなし・スタイリング
テーラードジャケットを現代的に着こなすには、かっちりさせすぎず、どこかに抜け感を作ることが大切です。インナーにシャツを合わせるときは、ボタンを少し開けたり、柔らかい素材を選んだりすると、堅い印象になりすぎません。Tシャツやカットソーを合わせれば、ほどよくカジュアルダウンでき、普段着にも取り入れやすくなります。
スタイルアップを意識する場合は、ジャケットの丈とボトムスのバランスが重要です。腰まわりを自然に隠したい場合は、ヒップに少しかかる丈を選ぶと安心感があります。脚を長く見せたい場合は、ハイウエストのパンツやスカートと合わせ、インナーを軽くインすると重心が上がって見えます。
大人の着こなしでは、サイズ感にも注意が必要です。細身すぎるジャケットは古く見えることがあり、反対に大きすぎるものはだらしなく見える場合があります。肩が落ちすぎず、身幅に少し余裕がある程度のシルエットを選ぶと、きちんと感と今っぽさの両方を出しやすくなります。
色は、ブラック、ネイビー、グレー、ベージュなどのベーシックカラーが使いやすいです。ブラックはシャープで引き締まった印象、ネイビーは知的で清潔感のある印象、ベージュは柔らかく女性らしい印象に見せやすくなります。初めて取り入れる場合は、手持ちのボトムスや靴と合わせやすい色を選ぶと失敗しにくいです。
関連タグ
- アウター
- ジャケット
- ブレザー
- スーツ
- トラッド
- きれいめカジュアル



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