ふんわりして保温効果が高い羽毛布団は、寒い冬場に欠かせないという方も多いと思います。
羽毛布団はボリュームがあり、デリケートな布団でもあるため、汚れや臭いが気になりだした際の洗濯がとても難しいです。
ですが、清潔を保持しておかないとカビやダニの原因にもなりますし、寝心地にも影響してきます。
羽毛布団は日常での管理が重要で、長持ちさせるためにも対策を取り入れておきたいところ。
自宅で出来る簡単ケアや、汚れてしまった際の洗濯方法、クリーニング店にお任せするメリットをまとめてご説明します。
Contents
自宅で出来る、羽毛布団を長持ちさせるコツ
定期的な風通し
羽毛は湿気を吸収しやすく、寝ている間に体から放出される汗や湿気を吸い込むことがあり、風通しをすることでこれらの湿気を取り除き、羽毛が固まるのを防ぎます。
また、湿気はカビやダニの成長をうながしてしまいますので、布団を定期的に干すことで、発生を抑えることができます。
風通しを良くすることで、時間が経つにつれて現れる不快な臭いの原因を取り除く効果も見込めます。
羽毛布団を使っていると、羽毛が圧縮されてその膨らみが失われがちです。
風通しをすることで羽毛が本来のふんわりとした状態に戻ります。
羽毛の品質を長期間維持するためには、適度な風通しが必要です。
羽毛布団の寿命が延び、常に最適な状態で使用することができます。
適切な保管
使用しない季節には、布団を圧縮せずに通気性の良い布団袋に入れて保管します。
羽毛が自然な形を保ち、時間が経ってもふんわりとした感触が維持されます。
通気性の良い布団袋を使用して保管することで、羽毛が湿気を吸収するのを防ぎます。
カビやダニの発生を防ぐだけでなく、臭いの発生も抑える効果があり、布団を清潔に保つ手間が省けます。
直射日光や高温多湿な環境から布団を守ることで、変色や素材の変質を防ぐことができます。
適切な保管方法によって、羽毛布団は適切な通気条件を保ち、長期間にわたって最高の状態で使用することができます。
カバーの使用
カバーは布団が直接肌や汚れに触れることを防ぎ、羽毛布団自体が汚れにくくなります。
羽毛布団本体は洗濯が困難で、専門的なケアが必要ですが、カバーを使用すると、カバーだけを定期的に洗って清潔に保つことができます。
また、布団カバーはダニやほこりが布団内部に入るのを防ぐバリアとして機能します。
カバーが汚れや摩擦から布団を守ることで、布団の生地の摩耗や損傷を減らし、その寿命を延ばすことができるメリットも。
カバーを使用することは羽毛布団を清潔に保ち、その機能を長期間維持する上で非常に効果的です。
ソフトなたたき掃除
ソフトなたたき掃除は、穏やかな手入れを通じて布団を清潔に保ち、その質を長持ちさせることができます。
日常的に蓄積されるほこりやアレルゲン(例えば、ダニの糞や死骸)は、ソフトにたたいて布団を掃除することで除去できます。
羽毛が均等に再分布され、偏りがなくなります。
たたき掃除によって布団の中の空気の流れを良くし、羽毛に含まれる湿気を取り除き、羽毛の寿命を延ばすのに役立ちます。
布団に詰まった小さな粒子や汚れや臭いが取り除かれるため、布団の生地や羽毛が傷むのを防ぎます。
定期的なケアにより、布団が長期間にわたってその柔らかさとふくらみを保ちます。快適な睡眠には、このような布団の質が重要です。
たたき掃除はあまり力を入れず、布団にダメージを与えないようにソフトに行う必要があります。
特に羽毛布団はデリケートな素材であるため、過度のたたきは破損の原因となり得るため、掃除する際には注意が必要です。
湿気を避ける
羽毛布団は湿気を嫌います。湿った状態で長時間放置すると、カビや臭いの原因になるので、濡れたらすぐに乾燥させましょう。
湿った環境は不快な臭いの原因となりますし、羽毛布団が湿気を吸収すると、時間が経つにつれて臭いが発生することがあります。
羽毛は濡れるとその保温性が大きく低下しますし、湿気は羽毛布団の寿命を短くしますので、乾燥した状態を保つことで、布団の暖かさを保持できます。
布団が乾燥していれば、その構造を長期間維持できますし、布団がサラサラして快適になります。
膨張力が低下することがありますし、乾燥していれば、羽毛はふんわりとした感触を維持させることができます。
湿気を防ぐには除湿器が最も効率的ですが、対策についてはこちらも参考にしてみて下さい。
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定期的にクリーニングのプロに任せる
定期的にプロのクリーニングサービスを利用して羽毛布団を洗浄することも大切です。
専門の方法で羽毛の質を損なうことなく清潔に保てます。
クリーニングに出すメリット
専門のクリーニング店で羽毛布団をクリーニングすることは、メリットがたくさんあります。
布団を安全にかつ効果的に洗浄するための専門的な機器と技術がありますので、家庭での洗濯では取り除けない深い汚れやアレルゲンを除去することができます。
羽毛の質を損なわないような洗浄方法を採用しており、羽毛がダメージを受けるリスクを最小限に抑えつつ、清潔さを保つことができます。
適切なクリーニングは布団の寿命を延ばします。
専門店では羽毛が均一に分布するよう調整し、布団が元のふっくらとした状態に戻るようにします。
クリーニング店では、布団を適切な温度で乾燥させますので、羽毛のクラスターが固まることなく、最適な膨張力を保つことができます。
体臭や湿気による不快な臭いを効果的に取り除くことができますので、一気にきれいな状態に戻すことができます。
専門のクリーニング店は、家庭でのケアだけでは実現できないレベルの清潔さとケアができるため、長期的に布団を最高の状態に保つことができます。
近くに布団クリーニングができる店舗が無い場合は宅配クリーニングがおすすめ
布団や絨毯、カーテンなどの大型アイテムは受付でき着ないというクリーニング店が多く、近隣に持ち込める店舗が無い場合や、店舗まで布団を運ぶのが面倒と言う方は、宅配クリーニングがおすすめです。
宅配クリーニングはメニューが豊富で、布団クリーニングを取り扱っているところがたくさんあります。
自宅から送ることができますし、手順が楽なので最もおすすめのクリーニング方法です。
羽毛布団は家でも洗える?
クリーニング店に持っていくのが面倒・近くに店舗が無いと言うのであれば、自宅で洗濯をするしかありません。
羽毛布団は家で洗うことができるのですが、工程が難しく、洗濯機の容量が大きいものでないとできませんし、適切な方法での洗濯と乾燥が非常に重要です。
洗濯方法
まず、布団のタグやラベルを確認して、洗濯機での洗濯が許可されているかをチェックしてください。
ドラム式の大容量洗濯機が最も適しています。縦型の洗濯機の場合、布団がきちんと収まらない可能性があります。
粉末の洗剤は完全に溶けきらない場合があるため、液体洗剤の方が羽毛布団の洗浄には適しています。
柔軟剤を使用すると、羽毛にコーティングされてしまい、その機能が低下する可能性がありますので、使用は控えましょう。
通常のモードで洗濯しても問題ありませんが、脱水は弱めに設定すると布団への負担が少なくなります。
乾燥方法
乾燥機を利用する場合は、低温設定でゆっくりと乾燥させることがおすすめです。
途中、何度か布団を取り出して羽毛の固まりをほぐし、再び乾燥機に入れる工程を繰り返すとナチュラルに仕上がります。
自然乾燥の場合は、直射日光を避けて、風通しの良い場所で干してください。
途中で何度か布団を振って、羽毛の固まりをほぐすと良いです。
注意点
完全に乾燥させることが重要です。
湿ったまま放置するとカビの原因になります。
頻繁に洗濯すると羽毛の寿命が短くなる可能性があるため、年1〜2回の洗濯を目安にしましょう。
家での洗濯は手間がかかりますが、適切に洗濯・乾燥することで羽毛布団を清潔に保つことができます。
自分で洗濯する場合はコインランドリーもおすすめ
コインランドリーには布団洗浄がしやすい大型洗濯機が用意されている店舗があるので、そちらを利用するのも一つの手です。
羽毛布団ように設定されている洗濯機があれば、それを利用するだけでフカフカに仕上がります。
クリーニング店に依頼するよりもかなり低価格で済みますので、選択肢の一つとして考えておくとよいでしょう。