布団は、毎日寝ている間の汗を吸収しているのに、多くの方が滅多に洗わないアイテムなんですよね。
とは言っても、そもそも布団って自宅で洗える気がしない上に、クリーニングに出すのが大変。
そこで、布団は実際に自宅で洗うことが出来るのか、自宅で洗えない時はどうしたらいいのか。
この辺りをご紹介させていただきます。
布団は自宅で洗える?
布団によって、洗えるものと洗えないものがあります。
洗える布団かどうかは、洗濯タグで判断しましょう。
桶のマークがプリントされている布団は、自宅で洗うことが出来ます。
もし、マークの上に✖印がプリントされていれば、洗うことは出来ません。
平成28年12月以前に販売された布団は、現在の表記とは異なります。
洗濯機のマークか桶のマークがプリントされていれば、自宅で洗うことが出来る布団になります。
洗濯機で洗う方法
STEP1 洗濯機に入る大きさにたたむ
まずは、洗濯機に入るサイズにしなければいけません。
3つ折りにして、空気を抜くように圧をかけながら、クルクル丸めて洗濯ネットに入れましょう。
洗濯ネットに入れないと、洗濯槽の中で布団が広がってしまい、布団で脱水口が塞がって洗濯中にエラーを起こしてしまいます。
また、洗濯機の故障にも繋がりかねませんので要注意!
STEP2 洗濯機で洗う
洗濯槽に入れる前に、つけ置きの要領で洗濯槽に水を張り、洗剤を入れて溶かしましょう。
このステップを踏むことで、洗い上がりのムラを防ぐことが出来ます。
汚れが気になる場合には、この状態のまま30分程つけ置きします。
準備が整ったら、洗濯機の『毛布コース』で洗いましょう。
洗濯機のコース名は、家電メーカーによって名称が異なる場合があります。
柔軟剤も忘れずに。必ず柔軟剤の投入口から入れてくださいね。
STEP3 干す
風通しの良い状態で干すことが大事。
風通しが悪く蒸発した水分が布団にこもってしまうと、生乾きのイヤなニオイが発生してしまいます。
また、雑菌が繁殖してしまうことも。
これらを防ぐために、物干し竿を平行に2本並べ跨がせるように干します。
側面から見た時に、M字になるように干せていればOKです。
途中で裏返しにして干すと、より早く乾きますよ。
浴槽で洗う場合
STEP1 ほこりを落とし布団をたたむ
まずは、布団のほこりをサッと洗い流します。
布団は3つ折りにたたんでおくと、洗いやすいのでおすすめです。
STEP2 浴槽にゆるま湯を張る
布団は水分を吸収するので、浴槽の半分くらいを目安にぬるま湯を張ります。
洗濯機で洗う場合と同様、洗剤を先に入れて溶かします。
準備が整ったら布団を浴槽に入れ、洗剤の溶けたぬるま湯をしっかり布団に染み込ませましょう。
染み込ませたところで、足踏み洗いをしていきます。
水分を含んでいる布団は、強い圧で踏みつけると、布団の繊維にダメージを与えてしまうので軽く踏むのがポイント。
浴槽の縁に手をかけて、腕で体を支えるようにすると、踏む圧を調整しやすくなります。
加減が難しい場合は、浴槽の縁に腰掛けて踏むと圧を弱めることが出来ます。
滑って転んだり、後ろに倒れないようにだけ気を付けてくださいね!
STEP3 すすぎ洗いをする
十分に踏み洗いを行ったら、一旦ぬるま湯を捨て、新しいぬるま湯に変えましょう。
さらに踏み洗いを行い、洗剤を落としていきます。
この工程を3回程繰り返したらすすぎは完了です。
STEP4 脱水をする
次に脱水ですが、洗濯機と違って、一気に脱水することが出来ません。
布団の脱水をするためには、軽く水気を切ってから、浴槽の縁に掛けて自然に水分を切っていきます。
踏んで脱水してしまうと、布団の繊維を傷めてしまうので、自然に脱水するようにしてくださいね。
1~2時間程で脱水は完了します。
STEP5 天日干しをする
洗濯機で洗った時と同様に物干し竿を2本用意。
物干し竿を平行に並べて、風通しを良くするために物干し竿をまたぐようにかけます。
側面から見た時に、布団がM字に見えるようにかけるのがポイントです。
時期や気温にも左右されますが、天日干しで2~3日は干しましょう。
布団を自宅で洗う時はここに注意!
天候の良いタイミングを見計らって洗いましょう。
最低でも2日は天日干しが必要なので、天候はとても重要です。
自宅で洗うと綿がかたよる場合があります。
セルフクリーニングの場合、どうしてもクリーニング店で洗うようにはいきません。
綿がよれたり羽毛が飛び出してくることがあります。
自宅の洗濯機に入らない場合はコインランドリーを活用
コインランドリーには大型洗濯機、乾燥機が備え付けられています。
布団を洗濯したい場合、コインランドリーを活用する方がとても多いです。
最近はオシャレな店舗も増えて、行きやすい印象がありますので、ぜひ活用してみて下さい。
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自宅で布団を洗えない時は宅配クリーニングが便利
自宅で布団を洗うと洗濯コストを削減出来るので、お得に洗うことが出来ます。
ですが、時間がなかったり、天候が悪いとなると、なかなか思うように洗えないこともあるかと思います。
そんな時は、宅配クリーニングを利用するのも一つの手。
自宅まで集荷に来てくれるので、重い布団を運ぶ労力もかからず仕上がりを待つだけ。
プロの技でクリーニングをしてもらえるので、きれいにふんわり仕上がりますよ!
不要になった布団の処分方法
クリーニングに出すまでもなく、汚れが酷すぎたり破れていたり、もはや修復不能の布団は捨てるしかありません。
また、引越しや心機一転新生活を始めるときに、布団を一新する方もいらっしゃると思います。
大きくボリュームがあるので、どう処分すればいいかわからないという方も少なくないのではないでしょうか。
布団の処分方法を4種類ご紹介します。
不要になった布団どうする?4つの処分方法
- 粗大ゴミとして処分する
- 不用品回収業者に依頼する
- 家具メーカーで引き取ってもら
- リサイクルショップで売る
処分方法1 粗大ゴミとして処分する
用意するもの
- メモ紙(収集日時や手数料を控えるためにあると便利です)
- ガムテープやスズランテープ
- 処理手数料シール(金額が確定してから購入します)
手順1
粗大ごみの収集センターに、収集依頼の連絡をします。
その時に、住所や氏名・収集するものを聞かれますので正しく伝えましょう。
手数料は、各自治体によって異なります。
金額をメモ紙に控えておくと、万が一金額を忘れてしまっても安心。
収集日時や場所も、このタイミングで決めます。
ここまで完了したら、後はやり取りすることもなく処分できます。
手順2
次に、指定の金額の手数料シールを購入します。
コンビニ・ドラックストア・スーパー・ホームセンターなどで購入が可能。
購入するときは金額を間違えないように、金額を控えたメモ用紙などあると便利です。
※販売場所は、各自治体で違うことがありますので事前に確認してくださいね!
手順3
布団は丸めるか折り畳むかしてから、ススランテープやガムテープでぐるりと巻き付けて固定します。
布団の見えやすい場所に、手数料シールを貼り付けましょう。
後は、収集日に指定の場所に出して終了です。
特に立ち会う必要もないので、気軽に処分することが出来ます。
処分方法2 不用品回収業者に依頼する
回収費用相場
布団一枚あたり4,000円~6,000円
引越しや新生活を始める時に、布団を買い替える方も多いと思います。
同時に、大量の不用品が発生するタイミングであることも。
そんな時は、まとめて不用品を処分出来る、不用品回収業者への依頼がおすすめです。
こんな不用品回収業者には気を付けましょう!
不用品回収業者の中には、無許可で回収を行っているところもあります。
そう言った一部の業者は、不法投棄をして利益を得ていたり、保管管理がずさんで火災が発生するケースも。
費用をかけて処分した不用品が、不当に投棄されないためにも、許可を得ている正規の業者に依頼をしましょう。
見分けるポイントはこの3つ
- 大音量で街中を巡回している
- 事業所の所在地がはっきりしない
- 無料回収を謳っている
処分方法3 Green Down Projectを利用する
Green Down Projectは、捨てられるはずだったダウン製品を無料で回収し、リサイクルする取り組みを行っています。
回収してもらえる布団は、ダウン率50%以上の羽毛ふとん。
回収後、生地を割いて中に入っている羽毛を取り出し再生処理されるので、生地が破れていたり変色していても回収してもらえます。
ただし、汚れの酷いもの・濡れているもの・綿布団は回収不可。
回収方法は、回収協力店によって異なりますが、主に店舗備え付けの回収BOXでの回収となっています。
中には、カウンター持ち込みの店舗もありますので、事前に確認しておくのがおすすめです。
Green Down Projectの回収拠点はこちらからチェック!
処分方法4 買取専門店で売る
買取相場
未使用品のみ ~30,000円
人気メーカーのもの・未使用品であれば、買い取ってもらえる可能性があります。
ですが、使用済みの布団は、買い取ってもらえないことがほとんど。
買取専門店で売るためには、未使用品であることがポイントになります。
来客用の布団を購入していたけれど使わなかったり、何かの事情で未使用品のまま保管されていたりと、今後も使う予定のない布団は売れる可能性があります。
布団を店舗に持ち込む際は、人手や車などの確保が必要。
その点、訪問見積もりや訪問買い取りなどを利用すると、自宅まで来てくれるので労力をかけずに取引が出来ますよ。
もし使用済みの布団であれば、粗大ごみとして処分するか、不用品回収業者に依頼するのもおすすめです。
布団を処分するの以外と簡単!
布団は、処分するのが大変そうなイメージがありますが、以外と簡単に処分できるもの。
今まで処分にかかる手間や面倒なイメージが先行して、新しい布団の購入を決断できなかった方も、これを機に新しくしてみるのもいいかもしれませんね!
4つの処分方法の中から、お得に処分できる方法、納得して処分できる方法など、自分にしっくりくる方法を見つけて気持ちよく処分していただければと思います。