コーディネートとスタイリングも同じ意味に捉えがちですが、実はファッションでは全く違う意味を持っています。
今回はスタイリングとコーディネートの違いを紹介します。
コーディネートのバリエーションが増えるスタイリングの方法もチェックしてみましょう。
Contents
スタイリングとコーディネートの違い
コーディネートの幅を広げるとき、スタイリングの方法を少し知っておくと服装の雰囲気がガラリと変わります。
そもそもスタイリングとコーディネートの違いは何でしょうか。
コーディネートとは
コーディネートとは、アイテムの選び方・合わせ方でつくる服装をさします。
例えばシャツにデニムパンツを合わせたとき、ひとつのコーディネートが完成します。
スタイリングとは
一方、コーディネートと混同されがちな「スタイリング」とは、コーディネートから更にアレンジを加えることをさします。
例えばシャツとパンツのコーディネートで、シャツの裾をロールアップする、シャツをパンツにインするなど、コーディネートの外見を整えることをスタイリングと呼びます。
スタイリングに必要なことって?
スタイリングはときとして、その人の印象でさえ左右します。
自分に合ったアレンジや、スタイリングをする際に知っておきたいポイントなどをおさらいしましょう。
体型を知る
髪型を整えることもスタイリングと呼びますが、自分の骨格に合わせてスタイリングをすると、より自然でオシャレな印象をつくれます。
ファッションも同じで、体型・骨格で似合う似合わないが分かれるので、自分の体型を把握する事でスタイリングがしやすくなります。
アレンジを知る
スタイリングはコーディネートのアレンジがキモになります。
シャツのロールアップやインの仕方など、基本のアレンジを知っておくとスタイリングを応用しやすくなります。
初心者はファッション雑誌やモデルの着こなしをマネしてみるのもおすすめです。
状況に合わせる
スタイリングは時と場合に合わせて臨機応変に取り入れましょう。
シャツの首元のボタンを外せばラフな印象のスタイリングになります。
しかしフォーマルな席だとマナーのない印象になるので注意が必要です。
反対に休日にシャツを首元まで閉めていると肩ばった印象になります。
状況に合わせたスタイリングを楽しみましょう。
流行を取り入れる
ファッションはシーズンに合わせて、トレンドカラーや旬のアイテムが登場します。
流行に合わせたコーディネートでスタイリングすると、よりトレンド感のあるオシャレを演出することができます。
オシャレに見えるちょっとしたコツ☆
実際にコーディネートをする際、おしゃれに見えるコツを紹介します。
ポイントを押さえておくと、ワンランクおしゃれなコーディネートがつくれますよ。
全体のバランスを整える
オシャレな雰囲気をつくるにはシルエットが重要なポイントになります。
長いコートに長いトップス、長いスカートで合わせるとコーデが重たい印象になりますよね。
そこでコートはジャケットにする、またはトップスはインするなどして全体のバランスを整えるのがおすすめです。
とくにコーディネートのYライン、Xライン、Iラインを軸にすると、コーディネートがすっきりと整い、オシャレな着こなしになります。
抜け感をつくる
コーディネートを少し気崩すと、着慣れている雰囲気がでてオシャレに見えます。
例えばシャツとタイトスカートを合わせると、スーツに似たコーディネートになります。
しかしシャツをゆるくインするとコーデに抜け感がでてカジュアル寄りな服装になります。
シーンに合わせて抜け感を取り入れてみましょう。
色使いを変える
色使いを変えることで、より華やかな雰囲気のオシャレを楽しむことができます。
とくにカラーのトーンを整えるだけでも、コーディネートを簡単にオシャレに演出できます。
淡い色同士ならコーデがまとまりやすくなり、反対色同士の組み合わせならカラーコーデがキレイに引き立ちます。
季節感のある素材を取り入れる
春夏なら軽やかなチュールやレース、秋冬はニットやファーなどの暖かみのある素材を合わせると、季節感のあるオシャレなコーディネートになります。
スタイリングだけでは季節感はだしにくいので、アイテム選びの際は、ぜひ季節にあった素材のものを取り入れてみてください。
小物使いを変える
バッグやシューズは同じものをローテーションで使いがちです。
しかし女性らしいパンプスや、カジュアルなスニーカーなど、テイストがはっきりとしている小物は組み合わせ次第でよりオシャレなスタイリングになります。
キレイめのアイテムにあえてカジュアルなスニーカーを合わせるなど、小物使いを変えて全体の雰囲気を変えてみてください。
メンズ服を取り入れる
昨今のファッションでは、ボーイッシュなアイテムがトレンドです。
例えばオーバーサイズのゆるニットやメンズのビッグシャツなどです。
レディースにはない色や柄は新鮮かつ、コーディネートのアイディアを広げるきっかけにもなります。
大きめのサイズはコーディネートに抜け感もプラスできるので、ぜひメンズ服もチェックしてみてください。
アイテムの着方や使い方でこんなに変わる!
スタイリングの合わせ方や雰囲気の違いをアイテム別にチェックしてみましょう。
馴染みのあるベーシックアイテムも、スタイリングの方法によって雰囲気がガラリと変わります。
コーディネートのマンネリ化も打破できるので、ぜひ参考にしてみてください。
ジャケット
キレイめのテーラードジャケットを肩掛けスタイルでラフに取り入れています。
トップスはメンズライクなプリントシャツ、パンツはデニムでボーイッシュな組み合わせをチョイス。
パンツの裾をロールアップし、スニーカーを合わせて抜け感を演出しているのもポイントです。
シャツと一緒にジャケットの裾をロールアップしています。
ロールアップすることで、長めのタイトスカートとバランスがとれてオシャレな着こなしになっています。
配色もスカートが映える色使いなので、美人映えするコーディネートですね♡
ジャケットの前を閉じて、ロングコートを重ねると、まるでベストのようなマニッシュなスタイリングになります。
ボタンを閉じてトップスと一体化させることで、レイヤードコーデがすっきりと見えるのもポイント!
ジャケット×コートのきちんと感がフォーマルなシーンにぴったりです。
シャツ
シャツのボタンをどのくらい開けるかによって、コーディネート全体の印象が大きく変わります。
シャツのボタンをざっくりと開け、インナーはタートルネックニットをチョイス♪
首元と襟からインナーを覗かせると、シャツをカジュアルに取り入れることができます。
さらにウエストマークすることで、スタイリングにメリハリがでてバランスのいい着こなしに。
シャツを前だけインしたロングコーデです。
前はすっきり、後ろはゆるっとしたスタイリングで抜け感を演出しています。
ボトムスは長め丈のゆったりとしたものと合わせると、よりリラックス感のあるコーディネートになります。
ニットの裾からシャツの袖と裾をだしたレイヤードコーデです。
シャツの重ね方を変えるだけでスタイリングの幅が広がります。
シャツの裾を多めにだすと、お腹周りをカバーする嬉しい効果も期待できます。
足元はヒールパンプスでまとめると、女性らしいスタイリングの完成です。
パンツ
パンツにタートルネックトップスをインして、すっきりとしたIラインコーデにまとめています。
足元は素足にローファーを合わせて抜け感のある着こなしに。
トップスは色物を取り入れ、遊び心をプラスするとコーディネートがオシャレに演出できます。
パンツをブーツインして足元をすっきりとまとめています。
ゆるめのトップスと合わせても着膨れせず、すっきりと合わせることができておすすめです。
黒でまとめるとボーイッシュなでかっこいいコーディネートになります。
ゆるニットと合わせたカジュアルコーデです。
パンツをロールアップして肌見せすると、足元に軽やかな抜け感が生まれます♪
ニットをインしなくてもすっきりと見えるので、厚手のゆるニットやスウェットで応用したいスタイリングです。
パーカー
パーカーのジップを閉じ、トップス風に取り入れています。
カラースカートと合わせれば、シンプルなコーディネートも簡単にオシャレに見えますよ♡
足元はスニーカーで抜け感をだし、休日にぴったりなカジュアルコーデの完成です。
プリントシャツ、パーカー、ロングコートを重ねるだけで上級者風のレイヤードコーデの完成です。
色味を統一しているのでコーデがナチュラルに馴染んでいます。
パーカーを取り入れることで、コーデにラフな雰囲気がプラスされます。
パーカーの腰巻スタイルで抜け感を演出。
気温調整が難しい日やアクティブに動きたい日にもおすすめのスタイリングです。
ウエストマーク効果も期待できるので、スタイルアップしたい方にもおすすめです。
スカーフ・ストール
スカーフを首回りに巻いてオシャレなポイントにしています。
視線が上に向くので自然と体型カバー効果も期待できます。
シンプルなコーディネートの際に取り入れたいスタイリングです。
ストールを垂らしたラフなスタイリングになります。
シンプルなワンピースコーデに簡単に抜け感をつくることができます。
ロングコートの上に重ねると、キレイめコーデに抜け感がでてワンランクおしゃれな印象になります。
スカーフをベルト代わりにしたスタイリングです。
引き締め色と合わせるとスカーフのオシャレな柄が映えますね。
トレンチコート、スカーフ、ローファーのフレンチルックな組み合わせもとってもオシャレ!
いつだって信頼できるスタイリストは自分です
スタイリングにルールはありません。
アイテムの重ね方を変えたり、スカートやベルトの結び方を変えるだけでも自分らしいスタイリングになります。
自分のいいと思ったスタイリングをマネし、色や柄を変えながら、自分らしい取り入れ方を探してみてください♪